研究課題
平成19年度は以下の点を明らかにした。1.UII・URP/GPR14系の腎障害・心血管障害・高血圧への関与を検討するため、5/6腎摘腎不全モデル・心不全モデルを作成し、腎臓・心臓血管でのmRNAの発現の変化を競合的RT-PCR法、免疫染色法により調べた。結果、URP mRNAが心不全心臓で発現が増加しており(Peptides 2008, 21:801-808)、また腎不全腎臓でも発現が増加していることを見出した(投稿中)。2.Proレニン/Proレニン受容体系の腎障害・心血管障害・高血圧への関与を検討するため、5/6腎摘腎不全モデル・心不全モデルの腎臓・心臓血管でのmRNA姻Aの発現の変化を競合的RT-PCR法、免疫染色法により調べた。結果、Proレニン受容体のmRNAは心不全の心臓及び腎不全の腎臓で発現が増加していることを見出した(第30回日本高血圧学会及び第40回米国腎臓学会にて発表)。3.アドレノメデュリン2(AM2)はアドレノメデュリンと同様に血管拡張作用を有し、血圧との関連に加えて心臓保護作用を有することが指摘されている。AM2のmRNA発現を心不全ラットモデルで検討した結果、心不全の心臓で発現が増加していることを見出した(第11回心血管内分泌代謝学会にて発表、及び投稿中)。4.Proレニン受容体の遺伝子多型と血圧、腎機能との関連を検討した。結果、Proレニン受容体の遺伝子多型が血圧と関連を認め、報告した(第30回日本高血圧学会にて発表、及び投稿中)。5.AM2の遺伝子多型と血圧、腎機能との関連を検討した。結果、AM2 rs3840963 I/D多型にてDD群はII+ID群と比較して24時間自由行動下血圧の上昇が見られた(第11回心血管内分泌代謝学会にて発表)。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件)
Peptides 29(Epub ahead of print)
Am J Hypertens 21
ページ: 413-418
Nephrol Dial Transplant 22
ページ: 1910-1915