研究課題
基盤研究(C)
我々はこれまでの一連の研究によって、糖尿病性腎症の成因には、軽微な慢性炎症(microinflammation)が関与しており、種々のケモカインや炎症性サイトカインとともに、cholecystokinin (CCK)が、腎症の病因に関連している可能性があることを報告した。本研究では、糖尿病性腎症の進展におけるCCKの役割を明らかにするために、CCK type A receptorとtype B receptorの単独ノックアウトマウスと両者のダブルノックアウトマウス(CCK-AB KOマウス)およびwild typeマウスに糖尿病を発症させることにより、CCKが糖尿病性腎症の進展に対して保護的に働く因子であることを明らかにした。さらに、CCK peptideが培養マクロファージからの炎症性サイトカイン産生を抑制すること、糖尿病ラットの腎障害の進行を抑制することを示し、この結果よりCCKが糖尿病性腎症の予防・治療に応用できる可能性があることが示唆された。
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (4件)
Pharmacol Exp Ther 20(in press)
BioClinica 23
ページ: 52-56
Diabetes Frontier 19
ページ: 729-731
腎と透析 64
ページ: 945-950
J Lipid Res 48
ページ: 768-781
J Renin Angiotensin Aldosterone Syst 8
ページ: 45-50
Am J Physiol Cell Physiol 293
ページ: C1523-1531
Medical View Point 28
ページ: 10
日本腎臓学会誌 49