キサンチンオキシドリダクターゼ遺伝子の生体における役割

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19590954
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 腎臓内科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 大坪 俊夫 九州大学, 大学病院, 助教 (30423974)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: キサンチンオキシドリダクターゼ / 尿酸 / 腎臓 / 脂肪 / 活性酸素 / 尿細管上皮間葉形質転換 / 虚血再灌流障害

研究概要

キサンチンオキシドリダクターゼ(XOR)遺伝子欠損マウスの腎障害の機序は、多量のキサンチン・ヒポキサンチンと中性脂肪に富んだ物質の尿細管管腔内への蓄積により、炎症・酸化ストレス・虚血・アポトーシスなどが引き起こされ腎障害が進展したと考えられた。虚血再灌流障害に関しては、XOR+/-はXOR+/+マウスに比べ虚血再灌流による腎障害が軽度であった。また、腎障害の程度は、再灌流後血清尿酸値が高いほど軽かった。

研究成果

• [雑誌論文] Xanthine oxidoreductase is a regulator of adipogenesis and PPARgamma activity (2007)
  • 著者名/発表者名: Cheung KJ, Tzameli I, Pissios P, Rovira I, Gavrilova O, Ohtsubo T, Chen Z, Finkel T, Flier JS, Friedman JM.
  • 雑誌名: Cell Metab 5 ページ: 115-128
• [学会発表] キサンチンオキシドリダクターゼ(XOR)と腎虚血再灌流障害-XOR遺伝子欠損マウスを用いて- (2008)
  • 著者名/発表者名: 大坪俊夫、坂上香苗、松村潔、飯田三雄
  • 学会等名: 第31回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-10-09
• [学会発表] Physiological role of xanthine oxidoreductase in kidney (2008)
  • 著者名/発表者名: Toshio Ohtsubo, Kiyoshi Matsumura, Hideko Noguchi and Mitsuo Iida
  • 学会等名: The 22nd Scientific Meeting of the international Society of Hypertension
  • 発表場所: Berlin, Germany
  • 年月日: 2008-06-16
• [学会発表] メタボリックシンドロームモデルマウスにおけるキサンチンオキシドリダクターゼの役割 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大坪俊夫
  • 学会等名: 第42回日本痛風・核酸代謝学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-02-19
• [学会発表] Xanthine oxidoreductase遺伝子欠損マウスの解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大坪俊夫
  • 学会等名: 第41回日本痛風・核酸代謝学会総会
  • 発表場所: 福井
  • 年月日: 2008-02-14
• [学会発表] キサンチンオキシドリダクターゼ遺伝子欠損は尿細管上皮間葉転換を介した腎間質線維化を引き起こす (2007)
  • 著者名/発表者名: 大坪俊夫、松村潔、飯田三雄
  • 学会等名: 第30回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 2007-10-25
• [備考]
  • URL: http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K002991/research.html