慢性腎臓病に対する抗加齢医療の介入

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19590963
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 腎臓内科学
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 林 晃一 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (80164937)
• 研究分担者: 脇野 修 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50265823)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 慢性腎臓病 / 加齢 / 尿細管 / Sirt1

研究概要

加齢とともに腎組織内マクロファージの浸潤が増加傾向を示し、腎線維化も加齢により増加傾向を示した。一方、寿命と関連するSirt1はカロリー制限により腎臓での発現が亢進し、酸化ストレスなどの刺激に対し、カタラーゼ発現を亢進させることにより腎保護的に作用する。さらに近位尿細管Sirt1特異的過剰発現マウスではシスプラチンによる腎障害の改善、アポトーシス抑制が見られ、腎臓病におけるSirt1の保護作用が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Sirt1 protects againstoxidative stress-induced renal tubularapoptosis by bidirectional regulation of catalase expression (2008)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa K, Wakino S, Tatematsu S, Yoshioka K, Hara Y, Minakuchi H, Tokuyama H, Washida N, Homma K,Hayashi K, Itoh H
  • 雑誌名: Biochemical & Biophysical Research Communications 372(1) ページ: 51-56
  • 査読あり
• [雑誌論文] Renal cytochrome P450 as a determinant of impaired natriuresis by PPARγ ligands in ovariectomized obese rats (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshioka K, Wakino S, Homma K, Kanda T,Tatematsu S, Hasegawa K, Sugano N, Ito O, Omata K, Saruta T, Hayashi K
  • 雑誌名: Obesity 16(5) ページ: 965-971
  • 査読あり
• [雑誌論文] T-type calcium channel blockade as a therapeutic strategy against renal injury in rats with subtotal nephrectomy (2008)
  • 著者名/発表者名: Sugano N, Wakino S, Kanda T, Tatematsu S, Homma K, Yoshioka K, Hasegawa K, HaraY, Suetsugu Y, Yoshizawa T, Hara Y, Utsunomiya Y, Tokudome G, Hosoya T, Saruta T, Hayashi K
  • 雑誌名: Kidney International 73(7) ページ: 826-834
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cardiovascular disease, chronic kidney disease, and type 2 diabetes mellitus : proceeding with caution at a dangerous intersection (2008)
  • 著者名/発表者名: Kanda T, Wakino S, Hayashi K, Plutzky J
  • 雑誌名: Journal of the American Society of Nephrology 19(1) ページ: 4-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] Circulation Research (2007)
  • 著者名/発表者名: Role of dimethylarginine in vascular injury in transgenic mice overexpressing dimethylarginine dimethylaminohydrolase 2
  • 雑誌名: 101(2) ページ: e2-e10
  • 査読あり
• [学会発表] 血管内皮細胞機能におけるRho/ROCK系の意義と転写因子FOXOの関与の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 本間康一郎、徳山博文、脇野修、立松覚、吉岡恭子、長谷川一宏、原義和、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第12回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2008-11-29
• [学会発表] 尿細管SIRT1はFoxO3a核内移行・カタラーゼ活性化を介し、アポトーシスを抑制する。 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長谷川一宏、脇野修、木本眞順美、立松覚、吉岡恭子、本間康一郎、原義和、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第12回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2008-11-28
• [学会発表] ADMA分解酵素DDAH2は高脂肪食による膵頭内UCP2上昇を阻止し、膵インスリン分泌を亢進する-トランスジェニックマウスを用いた検討- (2008)
  • 著者名/発表者名: 長谷川一宏、脇野修、立松覚、徳山博文、原義和、水口斉、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第31回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] 尿細管SIRTのアポトーシス抑制作用 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長谷川一宏、脇野修、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第51回日本腎臓学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 性腎臓病におけるインスリン抵抗性と尿細管障害 (2008)
  • 著者名/発表者名: 水口斉、脇野修、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第51回日本腎臓学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] ADMA分解酵素DDAH2のインスリン抵抗性に及ぼす影響-トランスジェニックマウスを用いた検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 長谷川一宏、脇野修、木本眞順美、立松覚、吉岡恭子、本間康一郎、原義和、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第11回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-11-17
• [学会発表] 腎障害時の心血管障害におけるT型Caチャネルとの関連 (2007)
  • 著者名/発表者名: 菅野直希、林晃一、脇野修、末次靖子、吉澤威勇、原洋一郎、徳留悟朗、細谷龍男
  • 学会等名: 第30回日本高血圧学会
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 2007-10-09
• [学会発表] ADMAによる冠動脈硬化作用およびDDAH2の血管保護作用-DDAH2トランスジェニックマウスを用いた検討- (2007)
  • 著者名/発表者名: 長谷川一宏、脇野修、木本真順美、立松覚、吉岡恭子、本間康一郎、原義和、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第30回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 2007-10-09
• [学会発表] 虚血再還流腎症におけるPPARγのForkhead transcription factorを介する作用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 脇野修、吉岡恭子、長谷川一宏、立松覚、原義和、窪田直人、林晃一、伊藤裕
  • 学会等名: 第7回日本抗加齢医学会総会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2007-07-20