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2008 年度 実績報告書

再生誘導因子を用いた神経前駆細胞賦活によるALS治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19590977
研究機関東北大学

研究代表者

青木 正志  東北大学, 病院, 講師 (70302148)

キーワード筋萎縮性側索硬化症 / 神経前駆細胞 / 細胞外微小環境 / 再生誘導因子 / 再生医療
研究概要

筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis以下ALS)は神経疾患のなかで最も過酷な疾患とされており、早期に病因の解明と有効な治療法の確立が求められている。Cu/Zn superoxide dismutase(SOD1)遺伝子が一部の家族性ALSの原因遺伝子であることが発見されたが、SOD1の異常がなぜ運動ニューロンに選択的な細胞死をもたらすかは依然として不明である。本研究ではこの変異SOD1がもたらす神経変性の過程における内在性の神経幹(前駆)細胞の動態に注目し、本研究代表者の青木らが開発したトランスジェニックラットによるALSモデルを用いてALS病態下における脊髄神経前駆細胞の増殖と分化、特に「損傷誘導性ニューロン新生(insult induced neurogenesis)」の有無を検討した。発症後のALSラットに対するEGFおよびFGF-2の同時に髄腔内持続投与にて、EGF+FGF2の前駆細胞への直接効果が示唆された。さらには肝細胞増殖因子(HGF)をはじめとする再生誘導因子は強力な運動ニューロン保護因子であるだけでなくアストロサイト機能修飾作用とミクログリア活性化抑制作用も合わせもつ細胞外微小環境調整因子として働くことを見出し、実際にALSラットで内因性HGFを阻害するとグリア増生と再生阻害因子発現が亢進してしまう知見を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Expression of insulin-like growth factor II receptor in the spinal cord of ALS transgenic rats2008

    • 著者名/発表者名
      Dadvajantsana B, Aoki M, Warita H, Suzuki N, Itoyama Y
    • 雑誌名

      Tohoku J Exp Med 214

      ページ: 303-310

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Accumulation of chondroitin sulfate proteoglycans in the microenviron mental niche for spinal motor neurons in ALS transgenic rats2008

    • 著者名/発表者名
      Mizuno H, Warita H, Aoki M, Itoyama Y
    • 雑誌名

      J Neurosci Res 86

      ページ: 2512-23

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://neurol.med.tohoku.ac.jp/study.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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