研究課題
基盤研究(C)
我々は、Rho-kinase 阻害剤であるfasudil が、多発性硬化症(MS)の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)に対して、予防的効果や治療的効果があることを報告している。さらに、実験的自己免疫性神経炎(EAN)においても同様の効果が認められており、自己反応性T 細胞はいずれもTh1への分化が抑制されていた。Rho-kinase 阻害剤はP38のリン酸化を増大させることで、Th2 へのシフトを誘導することが示された。Rho-kinase阻害剤であるfasudilは、既に我が国では「くも膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状」に対して使用されている薬剤であり、その安全性は確立している。以上のことからも、Rho-kinase 阻害薬はMSの新規治療法として効果が期待される。
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