研究課題
目的:本研究は、Dhh発現プラスミドの移入による末梢神経障害の新たな治療法の開発を目的とする。方法:1. ヒトDhh遺伝子発現プラズミド(phDhh)の作成ヒトDhh遺伝子amino-terminal domain coding sequenceをpCMV-Script PCR mammalian expression vector (Stratedgene)に組み込んだ。以下の3種類のプラズミドを作成した。86:Dhh N末端がストップコドン、87:Dhh N末端にHisを6個標識、最後がストップコドン、Dhh-myc:Dhh N末端にmycを標識し、最後がストップコドン。2. Dhh蛋白発現及び分泌の確認3種のDhh遺伝子を組み込んだpCMV-Script PCR mammalian expression vectorをCOS細胞にtransfectionし、そのcell lysate及びculture supernatantを用いて、Western blotを行った。結果及び考察Cell lysate及びculture supernatantにおいて、Western blotで約19kDaの蛋白を確認した。これらは抗His抗体及び抗Myc抗体によってそれぞれ特異的に認識された。この結果により、このDhh発現ベクターをtransfectionした細胞において、Dhh蛋白(N末端)を産生・分泌することを確認した。今後、このプラスミド(phDhh)を種々の末梢神経障害モデル(局所挫滅モデル、糖尿病性末梢神経障害、実験的自己免疫性末梢神経炎)に対して、局所注入することにより、神経再生効果について検討する予定である。結輪Dhh発現プラズミド(phDhh)の作成に成功した。このプラズミドのtrasfectionにより、Dhhの産生・分泌が誘導出来る。
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