研究課題/領域番号 |
19591016
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
朝倉 邦彦 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (50333159)
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研究分担者 |
武藤 多津郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (60190857)
三原 貴照 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20449458)
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キーワード | アルツハイマー病 / 受動免疫 / 脂質ラフト / シグナル伝達 / リン酸化 |
研究概要 |
ヒトAβN末端合成ベブチド(Aβ3-9あるいはAβ5-11)にウシサイログロブリンをconjugateしたものを抗原として、ヒト抗体遺伝子トランスジェニックマウスを免疫し、抗体価の上昇したマウスの脾細胞をX63Ag8.653ミエローマ細胞と細胞融合を行い、ハイブリドーマを作製し、免疫抗原と強く反応する1クローン得られていたが、今年度は細胞クローニングを行い、さらに1つのクローンが得られ、最終的に2つのIgGクローンが得られた。またRACE法により、得られたクローンの可変領域の全塩基配列を決定した。 得られたAβ蛋白のN末端に対するヒトモノクローナル抗体とAβ蛋白のC末端や中間部分、あるいはAβ蛋白全体を認識する市販の各種抗Aβ抗体を購入し、PC12培養神経細胞株に加えて培養し、そのlysateからウエスタンブロットを行い、チロシンリン酸化とセリン・スレオニンリン酸化を解析した。その結果、抗体投与によりチロシンリン酸化が促進される分子や抑制される分子があることが判明し、現在その分子を同定するため、蛍光色素を用いた定量的2次元電気泳動を行っており、その分子の同定を昨年度より継続して行っている。 さらに、Trk受容体(神経成長因子受容体)を過剰発現しているPC12神経細胞株(PCtrk)にこれらの各種抗Aβ抗体を加えて培養し、抗Aβ抗体による培養神経細胞におけるTrk受容体リン酸化をウエスタンブロット法により解析し、神経成長因子の細胞内シグナル伝達に及ぼす影響を調べた。現在までのところ、Trk受容体リン酸化に変化を及ぼさないものと抑制する2種類の抗体が認められ、リン酸化を促進している抗体は見出されていない。
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