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2007 年度 実績報告書

筋強直性ジストロフィー症におけるリアノジン受容体機能、脳スプライシング異常の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19591019
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

芳川 浩男  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90273680)

研究分担者 木村 卓  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20441264)
キーワード筋強直性ジストロフィー症 / スプライシング / リアノジン受容体
研究概要

1)リアノジン受容体(RyR1)スプライシング異常の興奮収縮連関に与える影響の検討スプライシング部位の興奮収縮連関への関与が検討するため、RyR1ノックアウトマウス筋管細胞に正常(ASI+)およびスプライシング変異体(ASI-)RyR1のcDNAをマイクロインジェクションし、脱分極刺激における細胞内カルシウム放出の程度を検討した。その結果、安静時のカルシウム放出はASI-で低下しており、脱分極刺激時のカルシウム放出はASI-で増加していた。この異常なカルシウム調節が、筋緊張性ジストロフィー症での筋力低下の原因になる可能性を考えた。
2)モデルマウス筋でのRyR1機能解析今までの我々の研究では、HEK細胞、マウス筋管細胞への発現によってRyR1機能をみているが、成熟筋細胞での機能差については知られていない。筋強直性ジストロフィーモデルマウス筋でもRyR1スプライシング異常は起こっており、この筋でどのようなRyR1機能の異常があるかを解析した。予想に反して、モデルマウス筋と正常マウス筋ではリアノジンバインディングアッセイで見る限り機能差は認めなかった。この原因としてはどちらのマウスでもASI+/-のRyR1は発現しており、その機能差をあわせたものを見ているため、違いを認めなかった可能性を考えている。
3)筋強直性ジストロフィー患者脳での新規スプライシング異常の探索筋強直性ジストロフィー患者での認知機能障害の発生機序解明のため、患者剖検脳でのスプライシング異常を解析した。すでに報告されているMAPTのスプライシング異常が我々の得たサンプルでも認めることを確認した。また筋肉で認められるようなRyR1、インスリン受容体のスプライシング異常は脳では認められなかった。脳と筋肉で異なったメカニズムによりスプライシング異常が引き起こされている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] A variably spliced region of Ryanodine receptor 1 may be involved in excitation-contraction coupling2007

    • 著者名/発表者名
      Kimura, T., Nakamori, M., Takahashi, M. P., Yoshikawa, H., Sakoda, S., Dulhunty, A. F.
    • 学会等名
      6th International Myotonic Dystrophy Consortium Meeting
    • 発表場所
      イタリア、ミラノ
    • 年月日
      20070912-15
  • [学会発表] 筋強直性ジストロフィー症にみられるリアノジン受容体機能異常のメカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      木村 卓, 中森 雅之, 高橋 正紀, Dulhunty Angela F., 芳川 浩男, 佐古田 三郎
    • 学会等名
      第48回日本神経学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20070516-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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