• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

神経細胞におけるβセクレターゼの活性・発現・細胞内局在の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19591025
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

荒木 亘  国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第六部, 室長 (60311429)

研究分担者 亀谷 富由樹  (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 主任研究員 (70186013)
湯浅 茂樹  国立精神・神経センター, 神経研究所微細構造研究部, 部長 (70127596)
小西 吉裕  滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 客員助教授7 (90170290)
キーワードアルツハイマー病 / 認知症 / プロテアーぜ / アミロイド
研究概要

本研究の目的はアルツハイマー病(AD)の治療標的の一つであるβセクレターゼBACEの制御機構を解明することである。本年度は(i)我々が同定したBACEと相互作用し,そのβアミロイド(Aβ)生成活性を抑制する膜蛋白Reticulon(特にReticulon 3; RTN3)の発現と作用機序(ii)神経細胞におけるBACE発現,細胞内局在の制御機構について検討した。研究成果の概要は以下のようである。C末部,N末部,ループ部の一部を欠損する変異RTN3のBACE結合性,Aβ生成抑制効果について分析した結果,これらの変異RTN3も野生型と同様にBACEと結合し,Aβ生成を抑制した。従って,RTNのC末部,N末部,ループ部はBACEの制御に必須ではなく,膜貫通部が重要であることが示唆された。我々が確立したRTN3発現トランスジェニック(Tg)マウスとアミロイド前駆体蛋白発現Tgマウスを交配し,ダブルTgマウスを作出し,RTN3のin vivoにおける作用の解析を進めている。RTN3のAD病態への関与について調べるため,ヒト(対照,AD)脳内のRTN3発現を検討した。RTN3免疫反応性は大脳皮質の錐体神経細胞に主に認められ,神経細胞内では小胞体,ゴルジ体に局在していた。RTN3蛋白発現量,発現パターンには対照,ADで差がなかった。BACEの翻訳後修飾と細胞内局在の関連性を明らかにするため,BACEのリン酸化,パルミチル化が妨害されるようなアミノ酸置換を持つBACE変異体を安定発現する神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞を樹立した。現在,これらのBACE変異体と野生型BACEの脂質ラフト局在を含めた細胞内動態について比較検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A family of membrane proteins associated with presenilin.exnr'ession and gamma-secretase function2008

    • 著者名/発表者名
      Araki W., 他
    • 雑誌名

      FASEB Journal 22

      ページ: 819-827

    • 査読あり
  • [学会発表] Expression of reticulon 3 in Alzheimer's disease brain2007

    • 著者名/発表者名
      荒木 亘, 他
    • 学会等名
      日本日本認知症学会
    • 発表場所
      大阪市
    • 年月日
      20071017-18
  • [学会発表] Reticulon 3とBACE1の相互作用メカニズムの解析2007

    • 著者名/発表者名
      荒木 亘, 他
    • 学会等名
      日本神経化学会大会・日本神経科学大会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2007-09-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.ncnp.go.jp/nin/guide/r6/index.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi