研究課題
基盤研究(C)
パーキンソン病は、ドパミン神経の選択的細胞死とLewy小体と呼ばれる神経細胞台風入隊の出現を特徴とする神経変性疾患である。Lewy小体の主要な構成要素にはαシヌクレインが含まれており、αシヌクレインの3重複が家族性パーキンソン病を引き起こすことから両者は偶然の合併でなく、この関係を理解することは、パーキンソン病の病態の理解に重要な治験をもたらす。パーキンソン病では、脳内ドパミン神経のみならずノルアドレナリン神経、セロトニン神経、さらに末梢神経である交感神経節後神経線維にも変性と封入体形成を生じる。これらの点からは、カテコラミンを神経細胞内に含有することが、神経細胞重要な要素であり、本研究では、この点に重点を置いて検討を進めた。その結果、神経細胞内のドパミンが神経細胞死に関与しており、ドパミントランスポーターの抑制により神経細胞死が回避できること(Izumiet al., 2008)、ドパミン負荷により、2量体から10量体のαシヌクレインが実際に細胞内に増大するものの、より分子量の大きなフィブリルは形成されず、封入体は形成されないこと(Yamakawa et al., 2009)が示された。これらの結果からは、ドパミン負荷はαシヌクレインのオリゴマー形成と細胞死に関与するが、封入体形成には直接関与していない可能性が考えられる。
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