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2008 年度 実績報告書

脳カルボキシペプチダーゼB特異的結合蛋白の機能解析と認知症病態診断学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19591027
研究機関姫路獨協大学

研究代表者

松本 明  姫路獨協大学, 薬学部, 客員教授 (80181759)

研究分担者 松山 正剛  姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (80243319)
キーワードアルツマイマー病 / カルボキシペプチダーゼB / バイマーカー / モノクロナル抗体 / エピトープ解析 / ベータアミロイド / 結合ポケット / 立体構造
研究概要

1-1 HBCPBのCPB-BP結合部位(binding pocket)のin silico構造解析
この課題は、主にHBCPBとその特異的結合蛋白であるCPB-BPの作用機作の解析基盤研究であるが、申請書研究計画(1)が何らかの問題点から所期の目的を達成できなかった場合に対応した研究計画を兼ねていた。幸い、主として両蛋白の1次構造を基盤として、抗体を用いるエピトープマッピングから解析を進める(1)の方向性でほぼ満足のゆくモノクロナル抗体が複数得られ、現在各クローン毎にCPB-BPとの結合能の制御の解析を行っており、21年度も引き続き実施する。
1-2 ヒト血清中CPB-BPおよびその近縁蛋白の探索と解析
多数検体についてのハイスループットな解析を可能にするため、表層プラズモン解析装置を質量分析器と組み合わせ、CPB-BPおよびその関連分子の同定解析を行った。即ちCPBのC端エピトープ分子に対応したオリゴペプチドをリガンド分子として、希釈したヒト血清検体を解析した結果、免疫沈降法で得られた分子が同様に同定された他、その候補分子との相互作用が確認されている新たな分子が同定された。1-2の解析結果との関連性も含め、本年度も解析を続ける。なお、(1-3)に記したマウスin vivo長期増強現象解析については、解析系の問題から実施に至っていない。
2. 病理標本等の免疫組織化学:
(1-1)及び(1-2)で作成し、特異性・比活性を確認したモノクロナル抗体を用い、AD由来脳および、正常人高齢者由来脳の比較免疫組織化学解析を21年度も引き続き実施する。AD脳では海馬病態部位でのCPB-BP活性の沈着が著明であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Quantitative analysis of beta-amyloid peptides expressed in human cerebrospinal fluid by an improved method of antibodv-assisted time-of-flight mass spectrometrv.2009

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto A, et al.
    • 雑誌名

      International Journal of Peptide Research and Theraoeutics 15(電子媒体掲載中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Long-term potentiation-like facilitation through GABA-Areceptor blockage in the mouse dentate gyrus in vivo/2008

    • 著者名/発表者名
      Matsuyama S, et al.
    • 雑誌名

      Neuroreport 19

      ページ: 1809-1813

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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