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2007 年度 実績報告書

脂肪細胞内におけるペリリピンの脂肪分解制御機構と肥満・代謝疾患

研究課題

研究課題/領域番号 19591029
研究機関北海道大学

研究代表者

三好 秀明  北海道大学, 北海道大学病院, 助教 (30360902)

研究分担者 清水 力  北海道大学, 大学病院, 講師 (00292029)
キーワードペリリピン / 肥満 / 脂質代謝 / 糖尿病 / 脂肪分解 / 脂肪細胞 / マウス / 代謝学
研究概要

脂肪細胞内の脂肪分解律速酵素であるATGLとHSL、脂肪滴上でそれらの働きを制御するペリリピン、3者における脂肪滴サイズ決定への相対的寄与度とそれら相関について、ペリリピンノックアウトマウスから作製した培養脂肪細胞と、ペリリピン、ATGL、HSLのアデノウイルス、各shRNAを導入したアデノウイルスを用いて研究を行った。その中でATGLが脂肪滴サイズのコントロールに最も大きな影響を与え、ATGLのその作用がPKA刺激時のペリリピン依存的な作用とは異なり、PKA非刺激時ではペリリピン非依存的作用であることが明らかになった。英語論文として執筆を終え、投稿直前の状況にある。
また、我々が作成した脂肪特異的ヒトペリリピン過剰発現マウスの解析を進め、ペリリピン発現量の違いによる、フェノタイプの違い、特に生体内での代謝変化の違いを明らかにしてきた。トランスジェニックマウスの脂肪組織は約半分に縮小し、脂肪細胞が特にメスの高脂肪食負荷で著しく小さいことがわかっていたが、糖代謝の改善、脂肪分解の抑制といった代謝変化も観察された。その機序解明のための実験が進行中で、血中アデイポサイトカインや各臓器(内臓白色脂肪組織、皮下白色脂肪組織、褐色脂肪組織、肝、骨格筋)、また単離培養脂肪細胞の代謝に関わる蛋白のメッセージレベル、蛋白レベルの変化を評価中である。代謝変化についての機序解明の途中であるが、ペリリピントランスジェニックマウスの報告はこれまでにないので、本マウスの興味深いフェノタイプまでの結果を論文化にむけて作業し始めたところである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Control of ATGL action by serine 517 of perilipin A globally regulates PKA-stimulated lipolysis in adipocytes.2007

    • 著者名/発表者名
      Miyoshi H
    • 雑誌名

      J Biol Chem 282

      ページ: 996-1002

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Adipocyte death, adipose tissue remodeling and obesity complications.2007

    • 著者名/発表者名
      Strissel KJ
    • 雑誌名

      Diabetes 56

      ページ: 2910-2918

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Perilipin regulation of adaptive thermogenesis in brown adipose tissue2007

    • 著者名/発表者名
      Souza SC
    • 雑誌名

      J Lipid Res 48

      ページ: 1273-1279

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脂肪細胞内におけるPerilipinの脂肪分解制御機構と肥満・代謝疾患2007

    • 著者名/発表者名
      三好 秀明
    • 雑誌名

      リポ蛋白・代謝研究会誌 37

      ページ: 11-14

  • [学会発表] 脂肪滴周囲蛋白perilipinの脂肪分解制御部位(アミノ酸)の同定と脂肪分解酵素ATGLとの関与2007

    • 著者名/発表者名
      三好 秀明
    • 学会等名
      第50回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2007-05-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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