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2008 年度 実績報告書

ヒト内臓脂肪の発現解析によるメタボリックシンドローム発症分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19591038
研究機関東京大学

研究代表者

原 一雄  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50359600)

キーワード脂肪細胞 / インスリン抵抗性 / 遺伝子多型 / メタボリックシンドローム
研究概要

ヒト脂肪組織を約100症例収集することが出来た。肥満で発現が亢進していることが報告されているレプチン、1L18遺伝子についてはBMIと有意な正の相関を認め、逆に肥満で発現が低下するアディポネクチンはBMIと有意に負の相関を認め、ヒト脂肪組織を利用した発現解析によって肥満やメタボリックシンドロームの病態形成に関与する新たなアディポカインの同定に役立つ可能性が確認された。今年度の成果として我々が新規2理糖尿病遺伝子として同定した遺伝子X(未発表データ)について遺伝子多型と遺伝子発現が相関することを確認した。更に、細胞外に分泌されるシグナルを持っている遺伝子でかつ肥満で発現が変化する遺伝子を上昇で17、低下で10見出すことが出来た。現在個々の遺伝子について、新規のアディポネクチンの可能性について検討中である。また、本研究で収集しているヒト脂肪組織を利用して、これまで2型糖尿病感受性遺伝子であることが報告されている遺伝子の近傍について標識SNPのタイピングを行い〜当該遺伝子の発現量との相関をみることによって、真に2型糖尿病感受性の原因となりうる遺伝子多型を同定出来ると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Construction of a prediction model for type 2 diabetes mellitus in the Japnese population based on 11 genes with strong evidence of the association.2008

    • 著者名/発表者名
      Miyake K, Yang W, Hara K et al.
    • 雑誌名

      J Hum Genet 54

      ページ: 236-241

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Variants in KCNQI are associated with susceptibility to type 2 diabetes mellitus.2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuda K, Miyake K, Horikawa Y, Hara K et al.
    • 雑誌名

      Nature Genetics 40

      ページ: 1092-1097

    • 査読あり
  • [雑誌論文] SNPs in KCNQI are associated with susceptibility to type 2 diabetes in East Asian and European populations.2008

    • 著者名/発表者名
      Unoki H, Takahashi A, Kawaguchi T, Hara K. et al.
    • 雑誌名

      Nature Genetics 40

      ページ: 1098-1102

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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