研究課題/領域番号 |
19591053
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
森谷 眞紀 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 特任助教 (50301312)
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研究分担者 |
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
国香 清 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 特任助教 (30396254)
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キーワード | QTL / Lepr^<db> / サブコンジェニックマウス / 2型糖尿病 / ハプロタイプ / 疾患感受性遺伝子 / 脂肪重量 / 高脂肪食負荷 |
研究概要 |
我々が、独自に見出した「高脂肪食負荷で、体重、肥満重量などの糖尿病の病態に寄与すると考えられる2つの候補領域の内の1座位(領域名:A領域)に対し、コンジェニックマウスを作製し、以下の2種類の群a群)db/db産仔群およびb群)野生型産仔群について、ファインマッピングを平行して実施し、さらに、各群のサブコンジェニックマウス系統(7-16種)を用いた解析で、候補領域の絞り込みを検討した。本年度の研究期間で以下の知見を得た。 1)原因遺伝子の候補領域を1-2Mb程度迄限定する目的で、サブコンジェニックマウス系統によるマッピングを2回以上実施した。b群)では、高カロリー餌負荷時の体重増加に影響を与える候補領域として、約8Mbの領域を特定した。一方、a群)では、合計3回のマッピングを実施したが、A領域の表現型(体重、脂肪重量、血糖値)が安定せず、マッピング結果に再現性が認められなかったことから、a群)における原因遺伝子同定の探索を中止した。 2)b群)の野生型産仔によるマッピングにおいて、体重を指標に7種のサブコンジェニックマウス系統を用いたマッピングを3回以上実施した結果、高脂肪食負荷で、体重、肥満に作用する約3Mbの領域を特定することができた。 3)上記の約3Mbの領域には、56遺伝子がコードされており、その内、C57BL6とDBA2マウス系統間で多型を有する遺伝子を調査した結果、多型によってミスセンス変異を生じる6遺伝子、ナンセンス変異を生じる1遺伝子、スプライス部位に多型を有する1遺伝子、UTRに多型を有する11遺伝子、およびイントロンに多型を有する23遺伝子が明らかとなった。現在、高脂肪食負荷によるA領域の野生型産仔によるマッピングを継続中である。
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