研究課題/領域番号 |
19591055
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
牧野 英一 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50009578)
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研究分担者 |
大澤 春彦 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90294800)
西田 亙 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80271089)
高田 康徳 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20432792)
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キーワード | レジスチン / メタボリックシンドローム / SNP / インスリン抵抗性 / 2型糖尿病 |
研究概要 |
近年、動脈硬化の危険因子としてメタボリックシンドロームが注目されている。予備群を加えると40歳以上の男性の約半数が該当し、その予防・診断体系の確立が急務である。メタボリックシンドロームは糖代謝異常、脂質代謝異常、肥満、高血圧などの集積を指す。これらに共通の成因として、インスリン抵抗性が考えられている。本研究は、インスリン抵抗性原因遺伝子"レジスチンSNP-420"を用いて、メタボリックシシドロームのオーダーメイド医療を確立することを目的とする。本年度は、2型糖尿病において、メタボリックシンドローム因子、すなわち、肥満、低HDL、高中性脂肪、高血圧と、血中レジスチン濃度との関係を検討した。血中レジスチンは、肥満、低HDL、高中性脂肪、高血圧を有する2型糖尿病において高かった。さらに、血中レジスチンは、メタボリックシンドロームの最終的な合併症である動派硬化性疾患を有する2型糖尿病で高かった。メタボリックシンドローム因子の数を従属変数とし、年齢、性、2型糖尿病罹病期間で調整した重回帰分析では、血中レジスチンはメタボリックシンドローム因子の合併数に対ずる独立した説明因子であった。以上のことから、2型糖尿病において、血中レジスチンは、メタボリックシンドローム因子の集積と正に関連した。現在、さらに、一般住民において、血中レジスチン及びSNP-420を含む複数のSNPと、メタボリックシンドローム因子との関連を解析中である。
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