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2008 年度 実績報告書

インスリン抵抗性発症における白色脂肪および褐色脂肪組織内活性酸素種の意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19591059
研究機関熊本大学

研究代表者

水流添 覚  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (50398202)

キーワード糖尿病 / 脂肪 / 酸化ストレス / MnSOD / インスリン抵抗性 / 糖尿病合併症
研究概要

白色脂肪組織および褐色脂肪組織におけるミトコンドリア由来酸化ストレスmtROSが細胞機能および生体のインスリン感受性どのように関与するかを明らかにするため、mtROSの特異的除去酵素であるManganese SOS(MnSOD)を用いた実験系を構築、解析することとした。具体的には脂肪組織特異的MnSOD発現マウスのを用いたin vivo解析、並びに培養脂肪細胞を用いて内因性MnSOD遺伝子発現を増強させるin vitro解析の二つのアプローチを用いる。
平成20年度はCre-LoxPのシステムを用いた、各種臓器特異的MnSOD過剰発現を可能にするマウスシステムの構築をを行い、解析に着手した。平成19年度にえられたMnSOD-Lox transgeneもつC57BL6トランスジェニックマウス4ラインについて、遺伝子コピー数をtail DNAを用いた定量的PCR方を用いて検討した。遺伝子コピー数は各ラインで異なるためコピー数の多い2ラインを実験に供することとした。このマウスをAP2-Creマウスと交配し、(1)MnSOD Lox+,AP2-Cre+マウス、(2)MnSOD Lox+,AP2-Cre-マウス、(3)MnSOD Lox-,AP2-Cre+マウス、(4)MnSOD Lox-,AP2-Cre(WT)マウスの4種がえられた。これらのマウス出生はメンデルの法則に従った。RT-PCRでは脂肪組織特異的なhMnSOD遺伝子の発現を認めた。空腹時血糖値、体重変化などのパラメータに4群での差はなかった。現在肥満を導入したさいのMnSOD導入の影響についての解析を進めている。また培養脂肪細胞系での検討でチアゾリジン誘導体(ピオグリタゾン)により、内因性MnSOD発現誘導が生じることを見いだした。メトホルミンあるいはAICARなどのAMPK活性化薬では誘導はみられない。このメカニズムについて今後解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Angptl 4 deficiency improves lipid metabolism, suppresses foam cell formation and protects against atherosclerosis.2009

    • 著者名/発表者名
      Adachi H
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 379

      ページ: 806-811

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rottlerin activates AMPK possibly through LKBl in vascular cells and tissues.2008

    • 著者名/発表者名
      Kojima K
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 376

      ページ: 434-438

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Oxidized low density lipoprotein activates peroxisome proliferator-activated receptor-alpha (PPARalpha)and PPARgamma through MAPK-dependent COX-2 expression in macrophages.2008

    • 著者名/発表者名
      Taketa K
    • 雑誌名

      J Biol Chem 283

      ページ: 9852-9862

    • 査読あり
  • [学会発表] 糖尿病と心疾患2008

    • 著者名/発表者名
      水流添 覚
    • 学会等名
      第5回九州心臓核医学研究会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2008-08-02

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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