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2007 年度 実績報告書

HDL新生反応の炎症反応制御と抗動脈硬化作用

研究課題

研究課題/領域番号 19591063
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

堂前 純子  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70227700)

研究分担者 横山 信治  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10142192)
キーワードHDL / ABCA1 / SAA
研究概要

HDL新生反応による炎症反応制御ならびに抗動脈硬化作用解析のため、主として各種培養細胞を用いた実験を行い、以下の成果を得た。
1 α1アドレナリンレセプター阻害薬doxazosinは降圧剤として用いられているが、投与群ではHDL上昇のあることが報告されていた。培養細胞からのHDL新生反応を測定できる系を用い、doxazosinがABCA1遺伝子の転写を活性化することでABCA1タンパク質レベルを上昇させ、細胞からのアポリポタンパク質依存性コレステロール放出を促進することを明らかにした。
2 上記1の現象の分子生物学的メカニズムを明らかにすることを目的として、ヒトならびにマウスABCA1プロモーター領域の解析を行い、転写制御因子AP2αがABCA1遺伝子を負に制御していること、doxazosinはAP2αのリン酸化レベル低下を介してAP2αによるABCA1遺伝子の転写抑制を解除することを証明した。
3 ABCA1ノックアウトマウスとLPS投与による急性炎症モデルを用いたin vivo, ex vivo, in vitro実験により、急性炎症時の肝SAA mRNAの誘導と細胞外へのSAAタンパク質放出はABCA1の遺伝子型にかかわらず行われるが、SAAのHDL粒子への組み込みと血中SAA濃度上昇にはABCA1遺伝子産物が必要であることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Biogenesis of HDL by SAA is dependent on ABCAl in the liver in vivo.2008

    • 著者名/発表者名
      Hu W
    • 雑誌名

      J Lipid Res. 49

      ページ: 376-385

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ATP-binding cassette transporter Al gene transcription is downregulated by activator protein 2alpha. Doxazosin inhibits activator protein 2alpha and increases high-density lipoprotein biogenesis independent of alphal-adrenoceptor blockade.2007

    • 著者名/発表者名
      Iwamoto N
    • 雑誌名

      Circ Res. 101

      ページ: 156-165

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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