研究課題
基盤研究(C)
1) 肥満症と神経系の関連肥満発症への神経系の関与を、中脳切断ラットを用いて検討した。同ラットでは、末梢の満腹シグナルであるCCKやPYY、空腹シグナルであるグレリンの作用が完全にキャンセルされるだけでなく、摂食抑制に機能するレプチンの効果も有意に減衰していた。これらの結果から、神経系を介した中枢への情報入力がエネルギー恒常性の維持に重要な役割を果たしていることが示唆された。2) 高脂肪食耐性ラットの解析高脂肪食ラットの約10%に普通食摂取群の平均体重を下回る高脂肪食耐性(DR)ラットが存在することを明らかにした。DRラットは、内臓脂肪の蓄積がきわめて少なく、脂肪合成系に関与する分子の遺伝子発現が低下している一方、脂肪酸β酸化に関わる分子の発現は増加傾向にあった。また、インスリン感受性がきわめてよいという特徴が認められた。これらの基礎データを基に、現在、DRラットの脂肪組織で特異的に変動する分子に着目し、in vitroおよびin vivoでの機能解析を進めている。
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