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2007 年度 実績報告書

新規キネトコアタンパクCENP-50の転写制御と染色体分配における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19591097
研究機関東京大学

研究代表者

川島 敏行  東京大学, 医科学研究所, 助教 (10306839)

研究分担者 北村 俊雄  東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
キーワード生体分子 / 発生・分化 / シグナル伝達
研究概要

CENP-50がキネトコアに局在するメカニズムに関して様々な欠損変異体をもちいて検討し、キネトコアへの局在が減弱する変異体を得ることに成功している。しかし完全にキネトコアへの局在が消失する変異体の同定にはまだ至っていない。もしキネトコアへの局在が消失する変異体が同定されればそのドメインのもつ生物学的意義の検討をおこなっていく予定である。そのドメインの機能としてPolo kinaseと協調して染色体の分配や安定性への関与を予想している。すなわちカポジ肉腫に関連したヘルペスウイルスのLatent Nuclear Antigen (LNA)に相互作用するタンパクであるCENP-50が癌化のプロセスにそのドメインのもつ機能の破綻を介して関与している可能性があり、今後この仮説を検討したいと考えている。現在MgcRacGAP、CENP-50およびクロマチン構造関連分子が、細胞周期のどの時点で相互作用するのかを詳細に解析中である。MgcRacGAPとクロマチンリモデリング因子間の結合について相互作用部位についてツーハイブリッド法にて解析中である。今後はツーハイブリッド法以外のpull-down法や共免疫沈降法等を予定している。また結合部位が同定されれば、結合能のない変異体を作製しその機能を解析する。これらの解析を通して、MgcRacGAPのGAPとしての活性、クロマチンリモデリング因子のリモデリング活性およびポリコームグループのヒストンメチル化活性等が結合により影響を受けるかどうかが明らかにできる。それによりそれぞれの相互作用のもつ生物学的意義を検討していく予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] AML1 mutations induced MDS and MDS/AML in a mouse BMT model.2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺 (大河内) 直子
    • 雑誌名

      Blood 111

      ページ: 4297-4308

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis of mouse LMIR5/CLM7 as an activating receptor: differential regulation of LMIR5/CLM7 between mouse and human.2008

    • 著者名/発表者名
      山西 吉典
    • 雑誌名

      Blood 111

      ページ: 688-698

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rac and Nuclear Translocation of STAT Transcription Factors.2008

    • 著者名/発表者名
      川島 敏行
    • 雑誌名

      Methods in Enzymology 431

      ページ: 171-180

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Functional analysis of an activating receptor LMIR4 as a counterpart of an inhibitory receptor LMIR3.2007

    • 著者名/発表者名
      伊沢 久未
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 25

      ページ: 17997-18008

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of TSC-22 as a potential tumor suppressor that is upregulated by Flt3-D835V but not Flt3-ITD.2007

    • 著者名/発表者名
      呂 洋
    • 雑誌名

      Leukemia 21

      ページ: 2246-2257

    • 査読あり
  • [学会発表] 白血病およびMDSの分子病態:マウス骨髄移植モデルおよび発現クローニング法を利用した解析.2007

    • 著者名/発表者名
      北村 俊雄
    • 学会等名
      第66回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071000
  • [学会発表] RasGRP4と変異型AML1はマウスBMTモデルにおいて協調的に働き、T細胞性白血病を誘発する.2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺(大河内)直子
    • 学会等名
      第69回日本血液学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071000
  • [学会発表] STAT3/5の活性化メカニズムと分子標的療法2007

    • 著者名/発表者名
      川島敏行
    • 学会等名
      第69回日本血液学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071000
  • [学会発表] Learning from model mice for myelodysplastic syndromes (MDS) and MDS/overt leukemia.2007

    • 著者名/発表者名
      北村 俊雄
    • 学会等名
      日米血液腫瘍セミナー
    • 発表場所
      ハワイ
    • 年月日
      20070300
  • [学会発表] Rac1 and MgcRacGAP are required for nuclear transport of the tyrosine phosphorylated form of STAT3 and STAT5.2007

    • 著者名/発表者名
      北村 俊雄
    • 学会等名
      キーストンシンポジウム
    • 発表場所
      キーストン
    • 年月日
      20070100

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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