研究課題/領域番号 |
19591113
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 克也 神戸大学, 医学部, 非常勤講師 (60306199)
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研究分担者 |
松井 利充 神戸大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (10219371)
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キーワード | TFL遺伝子 / 遺伝子導入 / 細胞周期 / 細胞内局在 / ノックアウトマウス / 癌抑制遺伝子 / アポトーシス / FISH |
研究概要 |
1.TFL遺伝子の細胞周期に関する機能解析:リンパ球に特異的に発現するTFLは、G1期からS期への細胞周期回転の速度を遅らせ、細胞増殖の停止によりアポトーシスを誘導すると思われた。さらにリアルタイムPCRを用いたmRNAの網羅的解析を行ったところ、細胞増殖にかかわる遺伝子の発現が低下し、逆に細胞増殖を抑制する遺伝の発現が増強していた。 2.TFLの分子制御機構の解析:GFP融合蛋白を用いた解析で、TFL蛋白は細胞質内に発現を示した。さらにTFLと直接結合する標的mRNAを検索中である。 3.TFL抗体の作成:抗体の精製を行いウエスタンブロット・免疫沈降にてTFL蛋白のバンドを検出した。細胞の種類によるTFL蛋白の発現パターンは、ノーザンブロットでのTFLmRNAでの発現の結果と一致した。 4.TFLノックアウトアウスの解析:TFLノックアウトマウスは正常に生まれ、現在正常に成長を続けている。血球系も現時点では変化を認めない。 5.間期核FISH法によるTFL欠失の解析:リンパ系悪性腫瘍の臨床検体を用いてTFL欠失の有無を検討し、一部の症例で欠失を認めたため、現在さらに症例を増やして解析を進めている。
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