研究課題
基盤研究(C)
再生不良性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症および不応性貧血は、自己免疫による造血障害を共通の病態発生基盤に持つ難病(骨髄不全症候群とも呼ぶ)であるが、その分子機序の詳細は不明である。本研究では、骨髄不全症候群患者において、我々が提唱するNKG2D介在性免疫による造血障害機序の実証を試みた。その結果、約半数の患者で血球膜へのNKG2Dリガンドが発現し、さらに自己NKG2D陽性リンパ球により傷害を受けることが判明した。本成果は、NKG2Dリガンド発現が自己免疫性造血障害の臨床マーカーとして有用であるのみならず、治療の標的としての可能性を示唆している。
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British Journal of Haematology (in press)
血液・腫瘍科 56
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日本医事新報 No.4333
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