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2008 年度 実績報告書

多分化細胞における遺伝子発現の不均一性と分化能力との関連

研究課題

研究課題/領域番号 19591120
研究機関熊本大学

研究代表者

坂本 比呂志  熊本大学, 発生医学研究センター, 助教 (00347014)

キーワードc-myb / 骨髄細胞 / 転写因子
研究概要

マウス個体内でのc-mybの転写を正確にモニターする目的で、c-myb遺伝子の3'-UTR上にires-ZsGreenDRの挿入されたc-mybレポーターES細胞を作成を試みた。同様な方法論によるレポータ-マウスは、すでにPU.1やIL10などがある。ZsGreenDRは、タンパク質分解配列を有する新規緑色蛍光タンパク質である。ires-ZsGreenDRは、目的の遺伝子領域に正確にノックイン出来たが、RT-PCRやNorthern Blottingの解析により、その遺伝子からは転写が行われていないことが明らかとなった。そこで、c-myb遺伝子のSTOPコドンを除き、アラニンのリンカーによりEGFPとの融合タンパク質を発現するES細胞を試みた。このc-Myb-EGFPは核内に強く存在する。現在までに内因性のc-Mybを染色できる抗体が無いことからも、この分子の発現をモニターすることで、c-Mybのタンパク質としての機能も解析できる。現在このES細胞によるEGFPの発現を検討している。
先の研究課題に引き続き、c-myb-Tet/KOからのT細胞分化を検討した。この実験には、DOP1(notchリガンドdeltal発現OP9ストローマ細胞)を用いた。このDOP1により、野性型ES由来内皮細胞から、Single Positive T細胞へ分化した。そこで、この系を用いてc-myb発現のT細胞への影響を検討した。c-myb発現によりDN2までの成熟は観察されたが、DN3ステージ(CD44^-CD25^+)への進行が妨げられた。そこで、様々な前駆細胞の単離を試みたが、ES細胞のin vitro分化では得られる細胞数も少なく、技術的に不可能であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Throrabopoietin controls proliferation of embryonic multipotent hematopoietic progenitors.2009

    • 著者名/発表者名
      黄〓
    • 雑誌名

      Genes to Cells (In Press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Thrombopoietin regulates the proliferation of embryonichematopoietic progenitors2008

    • 著者名/発表者名
      黄〓
    • 学会等名
      第31回 日本分子生物学会年会第81回 日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-10
  • [学会発表] Notchシグナルの下流因子によるES細胞由来内皮細胞の反応2008

    • 著者名/発表者名
      坂本 比呂志
    • 学会等名
      第31回 日本分子生物学会年会第81回 日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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