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2008 年度 実績報告書

脳梗塞亜急性期造血サイトカイン投与による脳組織再生法の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 19591138
研究機関東海大学

研究代表者

川田 浩志  東海大学, 医学部, 准教授 (20276801)

キーワード脳梗塞 / 亜急性期 / 造血サイトカイン / 顆粒球コロニー刺激因子 / G-CSF / エリスロポイエチン
研究概要

すでに臨床の現場において、血液疾患患者や透析患者に広く投与されている造血サイトカインである顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)とエリスロポイエチンの両者に対するレセプターが血液細胞のみならず神経細胞にも存在していて、これらのサイトカィンが神経細胞の増殖促進作用や保護作用を示すことが明らかとなり注目されている。そこで本研究では、脳梗塞に対する造血サイトカイン療法の可能性を、マウス脳梗塞モデルを用いて探った。
骨髄細胞のみを遺伝子マーキングしたマウスに脳梗塞を作成後、亜急性期に造血サイトカインの投与を行い、脳梗塞の4週間後に脳機能と脳組織再生の評価を行った。
その結果、造血サイトカインを投与したマウスにおいては、運動機能のみならず高次脳機能の改善も得られていることがわかった。
次に、脳組織を免疫組織化学的に観察した結果、造血サイトカインは内在性の神経幹細胞/前駆細胞の増殖を刺激するとともに、骨髄由来の神経細胞の脳組織への移行を促進して、脳梗塞後の脳機能を改善させることが示唆された。
以上より、脳梗塞亜急性期におけるG-CSFとエリスロポイエチンの両者の投与は、神経組織再生に有効であると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Delayed accumulation of activated macrophages and inhibition of remyelination after spinal cord injury in an adult rodent model.2008

    • 著者名/発表者名
      Imai M, Kawada H, ほか
    • 雑誌名

      J Neurosurg Spine. 8

      ページ: 58-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Granulocytic sarcoma of the prostate presenting with urinary obstruction which progressed to acute myeloid leukemia.2008

    • 著者名/発表者名
      Tsuboi K, Kawada H, ほか
    • 雑誌名

      Rinsho Ketsueki. 2008 Nov ; 49(11) : 1562-5. 49

      ページ: 1562-1565

    • 査読あり
  • [学会発表] 抗加齢ドック受診者における動脈硬化促進因子の検討2008

    • 著者名/発表者名
      西崎泰弘、川田浩志, ほか
    • 学会等名
      第8回日本抗加齢医学会総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2008-06-06
  • [図書] HEALTH HACKS2009

    • 著者名/発表者名
      川田浩志
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      ディスカヴアートウェンティワン

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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