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2007 年度 実績報告書

PU.1,C/EBPα及びεによる骨髄・単球系への分化誘導メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19591139
研究機関東海大学

研究代表者

松下 弘道  東海大学, 医学部, 講師 (50286481)

研究分担者 宮地 勇人  東海大学, 医学部, 教授 (20174196)
安藤 潔  東海大学, 医学部, 教授 (70176014)
中島 秀明  東京大学, 医科学研究所・研究拠点形成, 特任准教授 (30217723)
キーワード骨髄系分化 / 単球系分化 / 急性骨髄性白血病 / プロテオーム解析 / 転写因子 / 融合遺伝子 / FLT3-ITD
研究概要

本研究は、造血幹細胞および急性骨髄性白血病細胞(AML)の骨髄・単球系への分化機構を詳細に解明することを目的として、PU.1、C/EBP αおよびC/EBP εなどの転写因子がいかに骨髄・単球系への分化系統を決定しているか、明らかにするものである。本年度は、申請書に記載した研究実施計画のうち、プロテオーム解析を行った。
AMLの約1/3の症例に認められるFLT3-ITD異常は、異常細胞増殖を介して肌発症に関与する。FLT3-ITDにより誘導されるタンパクが骨髄・単球系分化により発現変化するか検討するために、まずFLT3-ITDにより誘導されるタンパクの同定を試みた。HF-6細胞にFLT3-ITDを導入したHF-6/FLT3-ITDと、Empty vectorを導入したHF-6/pMYpuroから総タンパクを抽出し、2次元電気泳動にて分離した。発現に差を認めたspotsをトリプシン処理後に質量分析装置にて解祈した。現在、peptide mass fingerprintingとMS/MS法を用いてタンパクの同定を行っている。
同様に、AML発症に重要とされる融合遺伝子AML1/ETOやPML/RARαに結合するするタンパクが骨髄・単球系分化によりどう変化するか検討するために、まずこれらに結合するタンパクを、プロテオーム解析に免疫沈降法を組み合わせて同定することを試みた。AML1/ETOを有するKasumi-1細胞とPML/RAR αを有するNB-4細胞から、核タンパクを抽出し、融合遺伝子産物に対する抗体を用いて免疫沈降法を行った後に、プロテオーム解析を行った。候補タンパクがいくつか検出され、その中にAML1/ETOおよびPML/RARαの双方に結合し融合遣伝子産物による転写へ抑制の関与の可能性が示唆されるタンパクがあったが、有意なタンパクの同定に至らなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 活性誘導型C/EBP αおよびC/EBP εによるMLLキメラ遺伝子を有する急性骨髄性白血病細胞の単球系分化2007

    • 著者名/発表者名
      松下 弘道、田中 由美子、浅井 さとみ, ら
    • 学会等名
      第69回日本血液学会総会・第49回日本臨床血液学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2007-11-23
  • [学会発表] 活性誘導型C/EBPαおよびC/EBPεによるMLLキメラ遺伝子を有する骨髄単球性白血病細胞の単球系分化2007

    • 著者名/発表者名
      松下 弘道、中島 秀明、中村 嘉彦, ら
    • 学会等名
      第69回日本血液学会総会・第49回日本臨床血液学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-10-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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