研究概要 |
関節リウマチ(RA)の重症化に関連する遺伝子を検索するために、最重症RAと最軽症RA患者の遺伝子を比較した。候補遺伝子は絞らずすべての遺伝子を対象とした全ゲノム解析とし、DNAチップを用いた解析を行った。3病院から計78例の最重症型、計64例の最軽症型RA検体が収集されSNPタイピングおよび解析を行ったが、症例数が十分でなく有意差を認める遺伝子発見には至らなかった。そこで、収集した全RA患者(3195例)と健常人(3044例)のDNAを用いてRAの発症に関わる遺伝子を同様に全ゲノム関連解析にて検索したところ、これまで既報のHLA, PADI4遺伝子のほかに第15, 18, 21染色体に関連部位を発見した。
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