研究課題/領域番号 |
19591167
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
河野 誠司 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20351512)
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研究分担者 |
熊谷 俊一 神戸大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00153346)
中町 祐司 神戸大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80379429)
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キーワード | ループス腎炎 / マイクロRNA / PD-1 / NZB / W F1 |
研究概要 |
本年度の研究の目的は、NZB/W F1マウスの腎炎発症前後・抗PD-L1抗体投与前後のmiRNAプロファイリングにより、腎炎増悪に関連して変化するmiRNAを特定することであった。NZB/W F1マウスにおいて腎炎発症前後・抗PD-L1抗体投与前後の時点で、脾臓よりマイクロビーズ法によりCD4陽性細胞を採取し、PD-1陽性細胞とCD4陽性PD-1陰性細胞をセルソーターにより集め、miRNAを抽出し・プロファイリングを行ない、腎炎増悪に関連して変化するmiRNAを特定する。また、自然発症腎炎と抗PD-L1抗体誘発性腎炎、PD-1欠損マウスの自然発症腎炎と抗PD-L1抗体誘発腎炎のmiRNAプロファイルの違いを比較検討することであった。miRNAのプロファイリングにはABI社の157個のmiRNAを同時に測定できるTaqMan micro RNA Assays Human Panelを用いた。このシステムはTaqMan PCRを用いるため定量的に増幅されたmiRNAを測定できる。また、ヒト・マウスに共通するmiRNAをこのパネルに追加して解析する。 これまでに、NZB/W F1マウスにおいて抗PD-L1抗体投与後の時点で、CD4陽性PD-1陽性細胞とCD4陽性PD-1陰性細胞をセルソーターにより集め、miRNAを抽出した。今後、(3)プロファイリングに基づく、標的mRNA・タンパク質の定量、(4)抗原抗体反応負荷によるmiRNAプロファイリング、(5)in situハイブリダイゼーション法による組織染色による確認を行う。これらの結果を元にH21年度以降には、(6)RNAi法によるmiRNAの抑制とそれによる標的mRNA・タンパク質の量的変化の確認、(7)pre-miRNA分子の導入や、インヒビターの導入を用いた標的mRNA・たんぱく質の量的変化の確認、(8)末梢血におけるmiRNAのプロファイリングについても行う予定である。
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