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2007 年度 実績報告書

免疫担当細胞に発現するGPCRを介した免疫制御機構の解明と自己免疫疾患の治療

研究課題

研究課題/領域番号 19591168
研究機関愛媛大学

研究代表者

長谷川 均  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40164826)

研究分担者 井上 淳  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20403826)
キーワードG-protein coupled receptors / Chemokines / regulatory T cells / Th1 cells / Th2 cells
研究概要

G蛋白共役型受容体(GPCR)は約1,200種類存在し、これらには神経伝達物質受容体、ホルモン受容体、オータコイド受容体からケモカイン受容体にいたる多くの種類の受容体が含まれ、生体の多様かつ重要な機能に関与している。
免疫担当細胞に発現するGPCRとそのリガンドを介した免疫制御機構を解明する目的で、制御性T細胞、Th1およびTh2細胞のT細胞サブセットに発現するGPCRをApplied Biosystemsヒトゲノムサーベイアレイ(約1,200種類のGPCR)にて網羅的に解析した。
さらにその発現を、real-time PCR法および抗体を用いた免疫染色にて確認し、制御性T細胞には、特異的にKISS1R FPR1、FFAR1、GPR83など8種類のGPCRの発現が認められた。また、Th1細胞は、PROKR2、GHSRおよびGPR126の3種類、Th2細胞には、HRH1、HTR2B、MC3Rなど5種類のGPCRが特異的に発現が認められた。これらのレセプターのリガンドを添加し、制御性T細胞は、Foxp3およびTGF-betaの発現変化とMLRによる抑制機能を検討した。また、Th1細胞は、IFN-gammaなどの発現変化、Th2細胞は、IL-4の発現変化を検討した。
その結果、制御性T細胞のFoxp3の発現増強をきたすリガンドが同定できている。現在機能に対する影響について検討している。
また、制御性T細胞、Th1細胞、Th2細胞を同定しやすくするために、それぞれの細胞に特異的なGPCRに対するモノクローナル抗体の作成に着手している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Therapeutic effect of CXCR3-expressing regulatory T cells on liver, lung and intestinal damages in a murine acute GVHD model2008

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa H, et. al.
    • 雑誌名

      Gene Therapy 15

      ページ: 171-182

    • 査読あり
  • [学会発表] GVHDモデルマウスの肝および腸管傷害に対するCXCR3強制発現制御性T細胞の抑制効果2007

    • 著者名/発表者名
      井上 淳、長谷川 均, 他
    • 学会等名
      日本免疫学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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