• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

皮膚筋炎で見出された抗CADM-140抗体の臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591178
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

佐藤 慎二  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (90276238)

研究分担者 藤田 知信  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20199334)
高橋 一夫  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40264618)
キーワード自己抗体皮膚筋炎 / Clinicall amyopathic dermatomyositis / 多発性筋炎・皮膚筋炎 / 急速進行性間質性肺炎 / 抗CADM-140抗体
研究概要

1.抗CADM-140抗体の対応抗原の追究皮膚筋炎(DM)で見出された抗CADM-140抗体の対応抗原の追究を試みた.大腸菌C(XL1-BlueMRF)発現λZAPファージを用いて作製したHeLa細胞cDNAライブラリーを使用し,大腸菌に抗原蛋白質を発現させ,ニトロセルロース膜に転写.抗CADM-140抗体陽性血清と反応させ,陽性クローンを単離した.陽性cDNAクローンの塩基配列を決定するために,陽性クローンの得られたファージDNAからプラスミドDNAの切り出しをおこない,プラスミドDNAを精製して,塩基配列を決定した.最後に,得られた塩基配列について,ホモロジーサーチをおこなった.その結果,9つのペプチドがCADM-140抗原の対応抗原の候補としてあがった.現在,それらのペプチドとC-ADMを含む膠原病患者および健常人血清との反応性の検討および質量分析を用いた蛋白質同定で対応抗原の確定をおこなっている.2.抗CADM-140抗体の臨床的意義これまでの検討で,抗CADM-140抗体は,DMのサブタイプであるClinically amyopathic DM(C-ADM)患者血清で主に見出され,急速進行性間質性肺炎(rapidly progressive interstitial lung disease:急速進行性ILD)併発例が高頻度であったことが特徴であった.そこで,これまで経験した急速進行性LDを併発したDMの治療について検討した.全例で,パルス療法を含む大量ステロイド療法にシクロスポリン,シクロホスファミド,タクロリムスなどの免疫抑制薬の併用による強力な治療がおこなわれたが,治療法と予後の間に一定の傾向は認められなかった.しかしながら,症例ごとに検討すると,治療法にかかわらず,早期に治療を開始し,初期に炎症の進展を抑えた症例の予後が良い傾向であった.この観点から,抗CADM-140抗体は,急速進行性ILD併発の予測のみならず,治療開始時期すなわちThe window of opportunityを逃さないという点からも有用性が示唆される.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 皮膚筋炎に見出された抗CADM-140抗体の病因的・臨床的意義2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤慎二
    • 学会等名
      第15回自己抗体と自己免疫シンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-02-16

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi