研究課題
RP105-/-Yaaマウスの解析東京大学医科学研究所の三宅健介教授の研究室で作製された、RP105欠損マウスとBXSBマウス由来のYaa遺伝子を野生型であるC57BL/6マウスに導入することで作製したC57BL/6 Yaaマウス(B6 Yaaマウス)と交配させることで、RP105-/-Yaaマウスを作製した。作製したRP105欠損Yaaマウス、RP105欠損マウス、B6マウスそしてB6 yaaマウスのマージナルゾーン(MZ)B細胞の構成をフローサイトメトリーで解析比較したところ、RP105欠損マウスは、B6マウスよりもMZ B細胞は増加していたものの、RP105欠損yaaマウスはB6 yaaマウスと同様であった。QMYaaマウスの解析QMマウスは、カルフォルニア大学サンフランシスコ校のWab1博士のグループが作製したマウスで、今回我々は、東京医科歯科大学の鍔田武志教授のグループとの共同研究でこのマウスとB6 YaaマウスのF1マウスを作製し、更にF2マウスを作製することでNP反応性を持つQMYaaマウスを作製することができた。QMyaaマウスの作製した後、MZ B細胞の構成をフローサイトメトリーで解析したところ、CD21high CD23int B220+のMZB細胞はB6マウスと同様のレベルまで回復していた。B6yaaマウスにR837を投与した際には、MZ B細胞は、著明に減少したが、QM yaaマウスにNP-BSAおよびR837を投与したところ、特にMZ B細胞の構成に変化は認めなかった。しかし、QMマウスにNF-BSAを投与したところ、著明にMZ B細胞は減少していた。上記の結果より、BCRシグナル強度による違いがMZ B細胞の構成に影響をあたえていると考えられた。今後、更に上記マウスについてin vivoで抗原刺激を行い、MZ B細胞の構成と自己抗体産生についての解析・実験をおこなっていく。
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