研究課題/領域番号 |
19591196
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
石川 淳 国立感染症研究所, 生物活性物質部, 室長 (40202957)
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研究分担者 |
石野 敬子 国立感染症研究所, 生物活性物質部, 主任研究官 (50332359)
星野 泰隆 国立感染症研究所, 生物活性物質部, 主任研究官 (40399457)
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キーワード | 薬剤耐性 / アミノグリコシド / イソニアジド / レジストーム / 薬剤排出ポンプ / 多剤耐性 |
研究概要 |
Nocardia farcinicaゲノムに存在する全ての薬剤耐性遺伝子(レジストーム)を明らかにし、その耐性機構を解明することを目的として、以下の研究を行った。 1.MFSおよびSMR型薬剤排出ポンプをコードすると予測される16個の遺伝子を、pET-19bを用いて大腸菌にクローニングした結果、5個がアクリフラビン耐性、1個がナリジクス酸耐性、1個がクロラムフェニコール耐性を示したことから、これらの遺伝子が本菌の薬剤耐性に関与していることが示唆された。 2.前年度に明らかにした3個のアミノグリコシドリン酸化酵素遺伝子(aph(2")、aph(3')およびaph(6))の遺伝子破壊株を作成した結果、各遺伝子に対応するアミノグリコシド耐性が消失したことから、本菌のアミノグリコシド耐性はこれらの遺伝子によって担われていることが証明された。 3.イソニアジドをアセチル化するアリルアミンアセチル化酵素をコードするnfa18420の遺伝子破壊株を作成したが、イソニアジド耐性が消失あるいは減じなかったことから、本菌のイソニアジド耐性因子は別にあることが明らかになった。
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