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2007 年度 実績報告書

川崎病における血管内皮障害に対する再生医療を目指した実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591214
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

小澤 誠一郎  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40405246)

研究分担者 浜岡 建城  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60189602)
キーワード小児科学 / 川崎病
研究概要

【背景】川崎病冠動脈障害の長期予後を考える上で、急性期から血管内皮機能障害の抑制や改善を考慮に入れた治療戦略が極めて重要である。最近、その治療薬の一つとして、抗炎症効果や血管内皮安定化効果を有するHMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)が注目されている。これまでに川崎病モデル動物を用いた実験的検討から血管炎に対する抗炎症効果を報告して来た。【目的】pleiotropic effectsを有するスタチンを用いて、川崎病類似の血管炎像を有する幼弱期家兎血管炎モデルにおける血管炎惹起後の抗炎症効果を検討した。【方法】血管炎モデルは、日本白色系家兎(週齢5-7週)を用いて作成。血管炎モデル群(A):10ml/kgの馬血清を2回/2週投与。治療群として血管炎の惹起後(2回目の馬血清投与1日後)より、プラバスタチン投与群(B):投与量10mg/kg、フルバスタチン投与群(C):20mg/kgを経口投与。血管炎惹起1、3、5、7日後に屠殺。冠動脈組織にHE、Elastica-Van-Gieson染色、免疫組織染色を行なった。【結果】1).(A)群において、3日目より激しい内膜の剥離を伴う全層性の炎症性変化、中膜を中心とする浮腫状血管壁肥厚、内弾性板の破壊などを伴う血管炎が出現。血管壁の肥厚は5日目をピークとして、以後消退した。2).(B)、(C)群において、全層性の炎症反応は軽減し、内膜の限局的炎症性変化、軽度の血管壁肥厚を中心とする変化に留まる傾向が見られた。【考察】本血管炎モデルにおいて、スタチン投与により血管炎の早期(3日目)より抗炎症効果が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ANTI-INFLAMMATORY EFFECTS OF HMG-COA REDUCTASE INHIBITOR(STATIN)ON ACUTE CORONARY ARTERITIS IN A RABBIT MODEL OF KAWASAKI DISEASE2007

    • 著者名/発表者名
      Sei-ichiro Ozawa
    • 学会等名
      The ESC Congress 2007
    • 発表場所
      Vienna, Austria
    • 年月日
      20070901-05

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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