研究課題/領域番号 |
19591217
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
岡野 善行 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60231213)
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研究分担者 |
宮崎 純一 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10200156)
小林 圭子 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (70108869)
佐伯 武頼 徳島文理大学, 健康科学研究所, 教授 (10056070)
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キーワード | 遺伝子 / 酵素 / 肝臓 / グルタメト脱水素酵素 / インスリン / アンモニア / 低血糖 / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
高インロリン高アンモニア血症はGlutamate Dehydrogenase(GDH)のGTPの抑制制御が失われるため、GDH活性の上昇をきたし、肝細胞で高アンモニア血症を膵β細胞で高インスリン血症をもたらすとされている。今回、新たに2つの変異を同定した。I444M変異(c.1054A>C)はGDH酵素の喋番部位でこれまでに報告のない新規の変異であり、H262Y(c.956C>T)はGTP結合部位の既報告の変異であった。両変異の患者リンパ芽球細胞と変異蛋白発現試験ではGTPのGDHへの抑制作用は減少し、基礎GDH活性はコントロールとほぼ同等であった。アンテナ様構造部位の遺伝子変異とは基礎GDH活性は異なっていた。 高アンモニア血症の原因としてはglutamateの減少に伴うN-acetylglutamateの産生障害、カルバミルリン酸合成酵素の活性化障害が原因であるとされているが、その発症機序は必ずしも明らかではない。高アンモニア血症の発症機構、すなわち、GDH遺伝子異常のアンモニア代謝各酵素への影響と各臓器での影響を検討するために、現在、トランスジェニックマウスを作成している。L413V GDHcDNAをベクター(pASCXa)にサブクローニングし、DNAをカラム精製した。制限酵素Swa1で切断後、アガロースゲルを用いて、CMVエンハンサー+chiken b-actinプロモーター+L413VcDNAを精製した。この遺伝子をマイクロインジェクション法により、マウスの受精卵へ導入した。
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