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2008 年度 実績報告書

溶血性尿毒症症候群に合併する急性脳症の発症におけるグリア細胞の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591218
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

南 弘一  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60301438)

研究分担者 鈴木 啓之  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80196865)
吉川 徳茂  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10158412)
キーワード溶血性尿毒症症候群 / 急性脳症 / 志賀毒素 / グリア細胞 / ケモカイン
研究概要

本研究では、志賀毒素(Stx)産生型腸管出血性大腸菌感染による溶血性尿毒性症候群に伴う急性脳症(HUS脳症)の発症機序に関するグリア細胞の役割について基礎的研究を行う。
(目的)Stx刺激による正常ヒトアストロサイト細胞でのIL-8,MCP-1などのケモカイン発現と、ケモカインが白血球付着・移行能やGb3発現能に与える影響を検討する。同細胞培養系で、抗IL-8抗体、抗MCP-1抗体の抗ケモカイン抗体を用いて、白血球付着・移行能やGb3発現能とStxの関与を検討する。阻害物質を使用してケモカインやGb3の発現抑制について検討する。またStxがケモカイン発現に関与する転写因子NF-κBに与える影響についても検討する。
(結果)準備段階で、臍帯静脈血管内皮細胞の培養系を確立し、Stxで刺激された培養液をELISA法で測定してIL-8、MCP-1などケモカインの上昇を確認した。
Stxで刺激されたヒトアストロサイト細胞で、IL-8, MCP-1, RANTESの誘導をELISAやreal-time PCRで確認し、Stxの有無での有意差を認めた。大腸菌LPSの添加でもケモカイン発現誘導を認めたが、両者を同時に添加しても、StxのみとStx+LPSの比較では有意な差は認めなかった。
real-time PCRを用いて、ケモカインの誘導を確認し、デキサメサゾンやMAPkinaseなどの阻害物質でケモカインが抑制されるかを検討中である。StxによるGb3の発現も、抗体を使用して免疫染色や蛍光染色を行うことでヒトアストロサイトでの発現を確認した。デキサメサゾンなどの阻害物質でGb3の発現が抑制されるかを検討している。またNF-κBについてもStxの刺激で誘導されるかをまずELISA法により検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 急性脳症で発症した全身性カルニチン欠損症の1例2008

    • 著者名/発表者名
      南 弘一
    • 雑誌名

      小児科臨床 61

      ページ: 449-452

    • 査読あり
  • [学会発表] けいれん重積で発症し片麻痺を残したインフルエンザ菌細菌性髄膜炎の1例2008

    • 著者名/発表者名
      南 弘一
    • 学会等名
      第40回日本小児感染症学会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      2008-11-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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