研究課題/領域番号 |
19591231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 准教授 (90211630)
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研究分担者 |
松石 豊次郎 久留米大学, 医学部, 准教授 (60157237)
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連携研究者 |
永光 信一郎 久留米大学, 医学部, 講師 (30258454)
宇野 宏幸 兵庫教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (20211774)
園田 貴明 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (40171392)
園田 直子 久留米大学, 文学部, 教授 (50171393)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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キーワード | 注意欠陥多動性障害 / 夏期治療プログラム / 効果 / 評価尺度 / 認知機能 / 睡眠 |
研究概要 |
米国のADHD治療モデルプログラムであるsummer treatmentprogram(STP)の日本人ADHD学童への効果を、行動面の評価だけでなく、脳科学的手法を用いた方法で行った。STPは、エビデンスに基づく行動療法のさまざまな手法(ポイントシステム、デイリーレポートカード、正の強化子、タイムアウトなど)を用いる包括的治療法である。2007年は3週間、2008-9年は2週間プログラムで、毎回23~27名の学童が参加、計74名が参加した。ドロップアウトはなかった。個別の獲得ポイント、保護者によるADHD評価尺度、反抗挑戦性障害スコアなどの行動面の尺度は、毎年有意に改善した。STP前後のPCを用いた認知機能検査(2008-9年新規参加者17名の検討)では、注意分散や実機能課題における正答率の有意な改善を認めた。誤答の中でもお手つきの有意な改善を認め行動抑制における改善が示唆された。アクチグラフを用いた睡眠覚醒研究では、ADHD群でのSTP前後の有意な睡眠パラメーターの改善はなく、コントロール児との有意差もなかった。2週間のSTPは、行動面の改善だけでなく、認知機能の改善ももたらすことがわかった。
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