研究課題
基盤研究(C)
ダウン症関連急性巨核球性白血病(DS-AMKL)と、その前段階である一過性白血病様反応(TMD)ではGATA-1遺伝子の変異がみとめられる。しかし変異GATA-1の機能については明らかになっていない。本研究では、TMDのほぼ全例でGATA-1の標的遺伝子、幹細胞増殖因子(SCF)・レセプター(KIT)が発現していることを明らかにした。DS-AMKL細胞株を用いて、SCF刺激後に活性化されるシグナルカスケードを検索したところ、RAS-MAPKカスケードおよびPI3K-AKTカスケードが活性化されることが示された。KIT、MAPK、PI3Kの阻害剤がいずれもこの細胞株の増殖を阻害することから、ダウン症関連白血病細胞の新たな治療法開発の可能性が示された。
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Leukemia 23巻
ページ: 95-103