研究概要 |
悪性リンパ腫細胞株のSCIDマウスにおける腫瘍形成および細胞周期関連分子の発現について Anaplastic large cell lymphoma 4株(SR-786,DEL,Ki-JK,SU-DHL-1)を細胞培養し、SCIDマウスの皮下に移植した。SR-786,DELの2種の細胞株は、SCIDマウスに腫瘍を形成したが、Ki-JK,SU-DHL-1の2株は腫瘍を形成できなかった。 細胞周期関連分子(p14,p16,p21,p27,Rb,phosopho-Rb)の発現についてウエスタンブロット法にて検索した。Anaplastic large cell lymphoma細胞株では、SCIDマウスに腫瘍を形成したSR-786,DELの2種の細胞株ではp16発現がみられなかった。Rb/phospho-Rb,p27は4株とも発現が認められた。 Burkittリンパ腫7株においては、全ての株でp16発現がなく、Rb/phospho-Rbは過剰発現の傾向がみられた。p21,p27発現については細胞株の間でばらつきがあり、一定の傾向を示さなかった。
|