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2007 年度 実績報告書

ヘパリン結合性成長分化因子Midkineのヒト胎児羊膜系における機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591288
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

石本 人士  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10212937)

研究分担者 樋口 隆幸  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30365332)
浅井 哲  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70383867)
キーワード胎児 / 羊膜 / ミッドカイン / 羊水
研究概要

Midkine(以下MK)は細胞増殖,分化など多彩な生物活性を有し,マウスでは妊娠中期の胎児諸臓器で高発現することが判明している.我々はMKがヒト妊娠中期の胎児副腎に高発現し,胎児肺成熟や分娩発来にも関わるコルチゾール産生を抑制している可能性を示してきた.しかし,他の胎児臓器や羊水,羊膜など母児間コミュニケーションに関わる部分におけるMKの発現については不明な点が多い。今年度の研究で、我々はヒト胎児羊膜系におけるMKの発現について検討した.方法として、1)妊娠中期胎児諸臓器のMK mRNAの発現レベルはリアルタイムRT-PCR法を用いて解析、2)羊水中のMK蛋白はウェスタンブロット法で検出、3)羊膜における各種MK受容体のmRNAの発現についてはRT-PCR法により検討した.検討の結果、以下が明らかとなった。1)MK mRNAはヒト妊娠中期の胎児臓器の中で,羊水の産生源でもある肺と腎において副腎に次ぐ高いレベルの発現を示した.2)MK蛋白は羊水中に高濃度に認められ,妊娠中期の方が後期よりも3倍以上高濃度であった.また多量体化していることが示唆された。3)羊膜にはMKは発現していないものの,MK受容体であるSyndecan-1および-4とLDL receptor関連蛋白が発現していた.以上より、ヒト妊娠において,羊水中のMKが羊膜に対する何らかの胎児シグナルとして機能している可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Profile of Midkine, a Heparin-Binding Growth factor, in Human Amniotic Fluid and Amnion2008

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Ishimoto, Takayuki Higuchi, et. al.
    • 学会等名
      The Society for Gynecologic Investigation, the 55th annual meeting
    • 発表場所
      San Diego,USA
    • 年月日
      2008-03-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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