早産新生児の酸化ストレスの程度が、在胎週数の低下に応じて強くなるのか、ある週数を境に酸化ストレスの程度が軽くなるのか、さらにはたとえ満期成熟新生児でも酸素投与などの酸化ストレスに対しては早産新生児と同様に脆弱であるのか、こうしたfundamentalな疑問に答えるべく、臍帯血、生後約3-5日、および約7-10日の3点での血漿検体を利用して、脂質過酸化生成物とアミノ酸酸化生成物をGC-MS法によって測定した。その結果、出生後2週間までの短期間に限れば、酸化ストレスの程度は、(1) 吸入酸素分圧とは直接関連しないが、積算酸素投与量と有意に相関し、(2) 在胎週数とは逆相関の関係にあることが判明した。
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