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2007 年度 実績報告書

Gタンパク質共役型受容体制御による新しいメラノーマ免疫治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19591300
研究機関浜松医科大学

研究代表者

瀬尾 尚宏  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50283354)

研究分担者 八木 宏明  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20242779)
キーワードメラノーマ / 免疫抑制 / Gタンパク質共役型受容体 / GPCR / 腫瘍免疫 / 免疫制御 / 制御性T細胞 / 免疫応答
研究概要

メラノーマ免疫応答の研究で同定された細胞表面タンパク質の多くが,生体の基礎的機能及び高次機能の双方において極めて重要なGタンパク質共役型受容体(GPCR)である。そのため,この受容体の発現パターンの解析と分子機能を詳細に解析することは,メラノーマ免疫応答を制御するための重要な知見となるに違いない。さらに,新しいがんの治療薬及び診断薬開発に大きな一助となる可能性もある。
そこで現在その発現が検討されているβ2-adorenoceptor,P2Y5,Edg2,OGR1,CCR7,P2Y13,CXCR4,PAR2,α1c-adorenoceptor,α1d-adorenoceptor,P2Y1,PAR3,α1b-adorenoceptor,GPR91,mGluR1,GPR80,Edg6,SRT2などを,既に発現とリンパ球における機能が証明されているEdg1(S1P1)との比較において,CD4+CD25+foxp3+Treg細胞上の発現確認と機能検討を行った。
その結果,5種分子で,Edg1と同等またはそれ以上の発現がCD4+CD25+foxp3+Treg細胞上に確認された。Treg細胞の免疫抑制効果におけるそれら分子の関わりを証明するために,CD3刺激を含めたMLRへのTreg細胞の添加の系に,それぞれの分子特異的抗体を加えてみると,2種分子に対する抗体は,MLRによる増殖に何の影響も与えなかったが,違う2種分子に特異的な抗体は,MLRによる増殖を強く抑制する効果を持つことが判明した。また残りの1分子に対する抗体は,コントロールに比べ明らかな増殖の亢進作用を持つことが判明した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Anti-infective and -tumor agents based on depletion of immune suppressive effects2008

    • 著者名/発表者名
      N.Seo, et. al.
    • 雑誌名

      Current Medical Chemistry 15

      ページ: 991-996

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Basic and clinical aspects of epidermal Langerhans cell-based tumor immunotherapy2007

    • 著者名/発表者名
      N.Seo, et. al.
    • 雑誌名

      Expert Review of Dermatology 2

      ページ: 725-733

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The current status and future direction of percutaneous peptide immunization against melanoma2007

    • 著者名/発表者名
      N.Seo, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Dermatofogicaf Science 48

      ページ: 77-85

    • 査読あり
  • [学会発表] 経皮的なメラノーマ免疫治療を実施してきた当科の基礎部門統括者として思うこと2008

    • 著者名/発表者名
      瀬尾 尚宏
    • 学会等名
      日本免疫治療学研究会
    • 発表場所
      新横浜
    • 年月日
      2008-03-01
  • [備考]

    • URL

      http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/derm/derm.htm

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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