研究課題
樹状細胞(DC)の細胞株のXS52では抗SHPS-1抗体によるSHPS-1の結合がMIP3β刺激による細胞遊走を抑制することを明らかにした。MIP3β刺激によりXS52ではRho kinaseの活性化が見られ、この活性はRho kinaseの阻害剤のfasudilやY-27632によって抑制された。MIP3βによるXS52の遊走はこれらのRho kinase阻害剤によって抑制された。さらにXS52のMIP3βによるRho kinaseの活性化は抗SHPS-1抗体により抑制された。In vitroにおいてマウス骨髄細胞より作成したDC(BM-DC)では野生型に比べてSHPS-l knockoutマウスではMIP3β刺激による細胞遊走が阻害されていた。野生型BM-DCに比べてSHPS-1 knockoutマウスではMIP3β刺激によるRho kinaseの活性化は減弱していた(International Investigative Dermatology2008;10th International Meeting on Dendritic Cells)。また、抗SHPS-1抗体棟よによりマウスの関節炎の発症を抑制することを示したが、抗SHPS-1抗体によりTh1サイトカイン産生の減弱が見られた(J Rheumatol)。接触皮膚炎ではTh1応答が重要な役割をしていることから、抗SHPS-1抗体による接触皮膚炎およびTh1機序による皮膚炎群の治療に役立つ可能性が示唆された。さらに、アトピー性皮膚炎マウスモデルにおいてTRPV3の変異があること、T細胞受容体Vβハプロタイプが発症と関与していることを報告した(J Invest dermatol; Clin Exp Dermatol)。接触皮膚炎のafferent phaseにおいてチオレドキシン投与が発症を抑制することを示した(Antioxid Redox Signal)。
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Antioxid Redox Signal (In press (Epub ahead of print))
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