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2008 年度 実績報告書

IL-17によるヒト表皮角化細胞のケモカイン産生制御機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591313
研究機関愛媛大学

研究代表者

藤山 幹子  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (60263935)

キーワード表皮角化細胞 / ケモカイン / IL-17 / CTACK / IRF1
研究概要

ヒト表皮角化細胞において、IL-17によるケモカイン産生にIRF1の果たす役割を調べるため、IRF1の機能を抑制する系を用いた。siRNAを用いてIRF1の発現を抑制すると、CTACKの蛋白の分泌は抑制されたが、他のケモカインであるMIP-3alphaの産生には影響を与えなかった。しかし、ヒト表皮角化細胞では、基本的にsiRNAの導入効率が悪いこと、CTACKの蛋白産生には刺激後24時間以上を要することより、IRF1の抑制よりもむしろsiRNAの導入処理による細胞のviabilityの低下が蛋白産生量を減少させている可能性が考えられ、他の方法によるの確認が必要と考えられた。そこで、IRF1のdecoyについて、実験の至適条件を検討したが、このdecoyの使用により表皮角化細胞のviabilityは著しく障害され、IRF1は培養表皮角化細胞の維持に重要な役割を果たしている可能性が示された。
一方、IRF1のノックアウトマウスでは、表皮の障害は認められない。そこで、ワイルドとIRF1のノックアウトマウスのマウスを用いて比較検討することとしたが、in vivoでは代償的作用によりIRF1の役割そのものの評価が難しくなるため、培養細胞を用いることとした。まず、ワイルドのマウスから採取した皮膚表皮角化細胞を培養し、TNF-alphaやIL-17刺激を行った。しかし、培養細胞は生着・増殖するものの、細胞の内在性コントロールを含めたmRNAの発現は著しく低下し、TNF-alphaやIL-17刺激によるいかなるmRNAの発現増強も確認することができなかった。さらなる検討手段の確立が必要と考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A marked increase in serum soluble Fas ligand in drug-induced hypersensitivity syndrome.2008

    • 著者名/発表者名
      Tohyama M, et al.
    • 雑誌名

      Br J Dermatol 159

      ページ: 981-4

    • 査読あり
  • [学会発表] Augmentation of IL-22 receptor expression and IL-20 subfamily production plays a critical role in psoriasis2008

    • 著者名/発表者名
      Tohyama M, et al.
    • 学会等名
      International Investigative Dermatology 2008
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-05-17

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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