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2007 年度 実績報告書

パニック障害患者扁桃体におけるグルタミン酸及びγ-アミノ酪酸代謝異常に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591341
研究機関新潟大学

研究代表者

塩入 俊樹  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40235487)

研究分担者 北村 秀明  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (00361923)
キーワードパニック障害 / 磁気共鳴スペクトロスコピー / グルタミン酸 / GABA / 扁桃体
研究概要

不安障害の1つで生涯有病率が1.5〜3.0%といわれるパニック障害では、その責任脳部位としての扁桃体の機能異常が示唆されてはいるものの、一方で方法論的制約のため、扁桃体に存在する神経伝達物質を直接in vivoで測定することはできなかった。そこで本研究では、当大学脳研究所に設置済みの超高磁場(3テスラ)MRI装置を用いて、パニック障害患者及び健常被験者を対象として1H-MRS測定を行い、扁桃体における興奮性アミノ酸であるグルタミン酸(Glu)及び抑制性アミノ酸であるγ-アミノ酪酸(GABA)等を調べ、パニック障害患者の扁桃体におけるGlu神経系及びGABA神経系の量的異常を明らかにすることを、研究期間である2年間で試みた。
以前の研究から患者群の病状の違い等から測定値のばらつきが生じる可能性が想定される。そこで本研究では、対象となるパニック障害患者については、DSM-IV-TR診断基準を用いて60分の構造化面接を行い、パニック障害と診断された後、我々の不安障害専門外来で1〜2年の治療期間の後に完全寛解(測定前6ケ月以上PAや広場恐怖がない状態と定義)となり、かつ本研究の主旨を理解し、検査前に書面にてインフォームド・コンセントが得られた者のみとする予定である。したがって、初年度である平成19年度は、1H-MRS測定については正常被験者数名を対象とし、手技的な調整やデータ解析方法の検討などを中心に行った。平成20年度については、さらに正常被験者に加え、パニック障害患者の測定を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Early prodromal symptoms and diagnoses before first psychotic episodes in 219 inpatients with schizophrenia.2007

    • 著者名/発表者名
      Toshiki Shioiri
    • 雑誌名

      Psychiatry and Clinical Neurosciences 61

      ページ: 348-354

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Does operational diagnosis of schizophrenia significantly impact intellectual deficits in psychotic disorders?2007

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Kitamura
    • 雑誌名

      Journal of Intellectual Disability Research 51

      ページ: 812-820

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Suicide in Japan.2007

    • 著者名/発表者名
      Ryo Abe
    • 雑誌名

      Psychiatric Services 58

      ページ: 1013

    • 査読あり
  • [学会発表] パニック障害患者における嫌悪刺激時の前頭葉活動と血圧反射との関連性について.2007

    • 著者名/発表者名
      塩入俊樹
    • 学会等名
      第29回日本生物学的精神医学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-07-13
  • [図書] 最新自律神経学2007

    • 著者名/発表者名
      塩入俊樹
    • 総ページ数
      201-210
    • 出版者
      新興医学出版社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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