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2008 年度 実績報告書

DNA損傷に対するオリゴデンドロサイトの脆弱性-老化と認知症との関連について-

研究課題

研究課題/領域番号 19591358
研究機関香川大学

研究代表者

中村 祐  香川大学, 医学部, 教授 (70291440)

研究分担者 伊藤 康一  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (30291149)
森 俊雄  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (10115280)
キーワードオリゴデンドロサイト / NER / DNA損傷修復 / 分化 / 脆弱性 / アウトロサイト / 神経細胞 / 無血清培地
研究概要

オリゴデンドロサイトのDNA損傷に対する脆弱性メカニズムを明らかにするためには、まず、安定した分化型のオリゴデンドロサイトの培養法を確立することが重要である。しかし、従来の方法ではPDGFを培地から抜いて分化した後1〜2日しか安定した状態を保てない。また、培養に用いる血清により結果が異なることがしばしば見られる。このような実験条件では、DNA損傷修復過程を正しく計測することが困難であり、分化後ある一定期間安定した状態で培養することが必要である。初代培養分化型オリゴデンドロサイトを無血清の条件の下において安定した状態で培養する方法を検討した。その結果、Neurobasalを主とした無血清培地にて安定に1〜2週間の培養が可能であることがわかった。次に、NERによる修復されるDNA損傷特異的な抗体を用いることにより、オリゴデンドロサイト、神経細胞及びアストロサイトのDNA損傷修復動態を比較した。オリゴデンドロサイトは、UVによる遺伝子損傷に、他の2種の細胞に比べて著しく脆弱性が強いことが判明した。また、オリゴデンドロサイトには、種々の分化段階があるが、培地の調整により、一定の分化段階にあるオリゴデンドロサイトを得ることが可能である。その分化段階は、細胞表面マーカーにより検知することが可能であり、現在のところ、オリゴデンドロサイトの分化の段階により、UVによるDNA損傷に対する修復能力に差があることも発見した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Successful treatment with levothyroxine for idiopathic hypersomnia patients with subclinical hypothyroidism2009

    • 著者名/発表者名
      Shinno H
    • 雑誌名

      Gen Hosp Psychiatry 31(2) :

      ページ: 190-193

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of Yi-Gan San on psychiatric symptoms and sleep structure at patients with behavioral and psychological symptoms of dementia.2008

    • 著者名/発表者名
      Shinno H
    • 雑誌名

      Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry 32(3)

      ページ: 881-885

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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