研究課題
基盤研究(C)
未投薬状態の統合失調症罹患患者21名に対して拡散協調画像を撮像し、あわせて臨床症状、認知機能検査を実施した。 その後得られた拡散強調画像から鈎状束の繊維走行を描出し得られた走行に属するvoxel群のFA値、ADC値を検討に用いた。 その結果左右の鈎状束において疾患罹患者のFA値の低下とADC値の上昇傾向が認められた。また疾患罹患者の臨床症状や認知機能とFA値、ADC値において有意な相関は認められなかった。本結果は従来の報告を支持し統合失調症において白質病変の存在を示唆するものと思われた。