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2007 年度 実績報告書

依存性薬剤であるMDMAと覚せい剤の中毒に対するフリーラジカルの関与とその治療法

研究課題

研究課題/領域番号 19591370
研究機関自治医科大学

研究代表者

西嶋 康一  自治医科大学, 医学部, 准教授 (30198460)

研究分担者 高野 謙二  自治医科大学, 医学部, 教授 (10197113)
平井 伸英  自治医科大学, 医学部, 講師 (90333369)
キーワードメタンフェタミン / フリーラジカル / 一酸化窒素 / グルタミン酸 / 動物
研究概要

平成19年度は、メタンフェタミン10mg/kgをラットに投与し、フリー・ラジカルの指標として
1)視床下部の一酸化窒素代謝物の総和(No2とNo3の合計値)とグルタミン酸を測定した。また、
2)dopamineD2受容体とserotonin 2A受容体の強力な阻害作用を有するリスペリドンの前投与の体温と一酸化窒素代謝物とグルタミン酸値への影響について調べた。
その結果、リスペリドン0.5mg/kgの前投与によリメタンフェタミン10mg/kgによりラットの高体温は有意に抑制された。またリスペリドンの後投与によってもメタンフェタミンによりラットの高体温は有意に抑制された。さらにリスペリドンと同じセロトニン2A受容体遮断作用薬(リタンセリン、ケタンセリンその他)の前投与でもラットの高体温は有意に抑制された。また一酸化窒素代謝物の総和(NO2とNO3の合計値)は、メタンフェタミン投与により、対照群に比較して有意な(p<0.0001)増加を示した。リスペリドンを前投与した場合、一酸化代謝物は対照群に比較して有意に抑制された。
一方、グルタミン酸の測定では、メタンフェタミンを投与すると視床下部の濃度は増加した。リスペリドンの前投与ではグルタミン酸の値は抑制された。しかしいずれも例数が4例のため有意差は認めなかった(p=0.0604)。今後、数件のdataを加えれば有意な変化を認める可能性が高く、現在実験を継続中である。またMDMAに関しても同様の実験を実施中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] MAPによる高体温に対するリスペリドンの有効性の検討2007

    • 著者名/発表者名
      塩田 勝利、西嶋 康一
    • 学会等名
      第37日本神経精神薬理学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-07-13
  • [学会発表] Memantine attenuates and reverses MDMA-induced hyperthermia2007

    • 著者名/発表者名
      久保島 恭子、西嶋 康一、塩田 勝利
    • 学会等名
      第37日本神経精神薬理学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-07-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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