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2007 年度 実績報告書

統合失調症の前駆期における発症予防と介入可能性についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 19591377
研究機関東邦大学

研究代表者

水野 雅文  東邦大学, 医学部, 教授 (80245589)

研究分担者 根本 隆洋  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20296693)
山澤 涼子  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70338143)
キーワード統合失調症 / 予防 / 前駆期 / PRIME / SIPS / SOPS / 発症危険状態 / ARMS
研究概要

統合失調症は多くが若年発症し長期にわたり様々な支障をきたす精神障害である。統合失調症の発症危険状態(At Risk Mental State:以下ARMS)の診断方法の確立を目指して様々な研究が進められているが、偽陽性も多くより適切な診断基準の確立が望まれている。申請者らは東邦大学医療センター大森病院(以下大森病院)、東邦大学医療センター大橋病院(以下大橋病院)、石神井公園クリニックにおいて2007年6月から調査を行った。精神科初診の臨床例を対象にスクリーニング検査(PRIME-J screen)を施行し、陽性となった者の中から、統合失調症者、初老期以上の高齢者、薬物依存症患者、難聴等による検査不能者を除外した群に対しSIPS/SOPSを施行しARMSの診断をした。また、同意が得られた場合は更に予後予測因子の抽出のため病識、社会機能、QOL、DSM-IVに基づく診断など様々な角度から調査しコホート調査の土台とした。PRIME-Jについては2008年2月までの9ケ月間で1481人(内訳:大森病院826名、大橋病院435名、石神井公園クリニック220名)に施行し、その内陽性者が259名(内訳:大森病院146名、大橋病院52例、石神井公園クリニック61例)であった。施設ごとの検査施行数に対するPRIME screen陽性者の割合は、3施設合計17.5%(内訳:大森病院17.7%、大橋病院12.0%、石神井公園クリニック27.7%)であった。更に報告書作成時点までにSIPS/SOPSによってARMSと診断された者が3施設合計で41例見出された。尚、大森病院で同意が得られたARMS者に対しSCIDを用いてDSM-IVに基づく診断を調べたところ、大うつ病性障害が36.3%と最多であり、気分障害圏全体では63.6%であった。(768字)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 精神疾患に対する早期介入2008

    • 著者名/発表者名
      水野雅文
    • 雑誌名

      精神医学 50

      ページ: 217-227

  • [雑誌論文] 早期診断と治療の根拠2007

    • 著者名/発表者名
      小林啓之, 水野雅文
    • 雑誌名

      臨床精神医学 36

      ページ: 377-382

  • [学会発表] 精神病発症危険状態(At Risk Mental State)における主観的体験に対するドーパミンスタビライザー(アリピプラゾール)の効果2008

    • 著者名/発表者名
      小林啓之、根本隆洋、山澤涼子、森田桂子、武士清昭、鹿島晴雄、水野雅文
    • 学会等名
      第3回日本統合失調症学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-14

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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