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2009 年度 実績報告書

うつ病の再発・難治化と脳の脆弱性について脳画像と神経栄養因子を用いた前方視研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591379
研究機関日本医科大学

研究代表者

舘野 周  日本医科大学, 医学部, 講師 (50297917)

研究分担者 大久保 善朗  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20213663)
鈴木 秀典  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30221328)
キーワードうつ病 / MRI / 機能的磁気共鳴撮像法 / 機能変化
研究概要

前年度に引き続きうつ病における脳の脆弱性を脳機能の面から評価すべく、うつ病に関連した課題を作成し、fMRIにより健常者を対象として実験を行うことで機能的磁気共鳴撮像法(fMRI)を用いた評価方法を作成した。作成されたfMRI課題(自尊心評価課題、非機能的思考評価課題)を、再発例として入院し薬物療法を受けた患者2名、難治症例として認知行動療法をうけた患者3名を対象に、治療の各時期にfMRI課題を実施して、データ収集を行った。少数例の検討ではあるが、fMRI課題により治療開始後の経過とともに課題により賦活される部位が変化する結果であった。このことから、うつ病に特徴的な機能障害も治療とともに変化していく可能性が考えられた。更には治療方法に特徴的な違いがある可能性が考えられた。
本研究課題はうつ病における脳の脆弱性を器質的・機能的変化から評価し、治療と関連した進行性の変化を明らかにすることにある。本年度我々が作成・実施をしたfMRIを用いた手法は、被験者への侵襲性が低いため、うつ病患者に用いることが容易である。更にはうつ病に関連した脳機能の変化をより高い空間分解能で評価できるため、うつ病における脳の脆弱性を形態変化・機能変化など複数の視点から評価する場合に有用な手法であると考える。少数例ではあるが、本研究により治療による脳機能の変化を認める事が出来た事は、今後治療による脳形態・脳機能の変化をみていく上で有用な情報が得られたと考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 機能画像研究の臨床開発応用2010

    • 著者名/発表者名
      舘野周、大久保善朗
    • 雑誌名

      臨床精神薬理 13

      ページ: 297-304

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分子イメージングによる薬効評価2009

    • 著者名/発表者名
      舘野周、大久保善朗
    • 雑誌名

      PET Journal 8

      ページ: 33-34

    • 査読あり
  • [学会発表] プラセボがヒト情動機構に及ぼす効果の検討:fMRI研究2009

    • 著者名/発表者名
      八幡憲明、舘野周
    • 学会等名
      第32回日本神経科学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-09-18
  • [学会発表] 抗不安薬ならびにプラセボとヒト情動機構に及ぼす効果の検討~薬理学的fMRI研究~2009

    • 著者名/発表者名
      八幡憲明、舘野周
    • 学会等名
      第31回日本生物学的精神医学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-04-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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