研究概要 |
術後脊髄障害の予防の根幹は脊髄の循環維持であるが、このためには胸腰部の脊髄血管支配に最も貢献しているAdamkiewicz動脈の術前同定が有用である。我々は、世界に先駆けて2002年にMulti-detector Computed Tomography(以下MDCT)による非侵襲的なAdamkiewicz動脈の描出の報告を行い(Takase K et.al.Radiology 2002;223:39-45.)、その描出能と大動脈手術における有用性を検討して来た。我が国で発達し、有用性が証明されつつあるAdamkiewicz動脈のMDCT,MRIによる術前描出を世界的に普及させるために、日本人、欧米人でのAdamkiewicz動脈描出の差異につき検討し、画像診断に最適なプロトコール確立を目指す。
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