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2008 年度 実績報告書

シグマレセプター標的包括的癌治療法の確立を目指した新規放射性薬剤の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19591404
研究機関金沢大学

研究代表者

森 厚文  金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (90019604)

研究分担者 絹谷 清剛  金沢大学, 医学系, 教授 (20281024)
柴 和弘  金沢大学, 学際科学実験センター, 准教授 (40143929)
吉本 光喜  金沢大学, 保健学系, 助教 (00345638)
キーワードシグマレセプター / 癌 / イメージング / ベサミコール / 治療
研究概要

シグマレセプターの分子機能は未だ完全には明らかになっていないが、種々の癌において高密度に発現しており、シグマレセプターの発現が癌の悪性度にも関与していることが報告されていることからシグマレセプターを体外から非侵襲的に画像化する薬剤の開発が切望されている。我々はこれまでに、ベサミコールのベンゼン環のパラ位にヨウ素を導入した(+)-p-iodovesamicol (pIV)の放射性ヨウ素標識体[^<125>I]pIVを作製し、その体内放射能分布を評価し、[^<125>I]pIVが、シグマレセプターが過剰発現している癌細胞を移植した担癌マウスにおいて腫瘍組織に高く集積することを明かにしてきた。本年度は、この[^<125>I]pIVの腫瘍への集積がシグマレセプターを介していることを確認するために、ハロペリドール、SA4503といったシグマリガンドを過剰量同時投与することによる阻害実験を行った。その結果、[^<125>I]pIVの腫瘍への集積はシグマリガンドの同時投与により有意に低下し、[^<125>I]pIVの腫瘍への集積はシグマレセプターが関与していることが示唆された。次に、^<131>Iを用い[^<131>I]pIVを作製し、同じ担癌マウスに対し治療実験を行った。その結果、[^<131>I]pIV投与群は、コントロール群に比べ、腫瘍の増殖を抑制する傾向が観察され、[^<131>I]pIVが、シグマレセプターが過剰発現している腫瘍の治療に対して有効である可能性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A change of In vivo characteristics depending on specific activity of radioiodinated (+)-2-[4-(4-iodophenyl) piperidino] cyclohexanol [(+)-pIV]2008

    • 著者名/発表者名
      N. Akhter, K. Shiba, K. Ogawa, S. Kinuya, H. Mori, et al
    • 雑誌名

      Nuclear Medicine & Biology 35

      ページ: 29-34

    • 査読あり
  • [学会発表] Influence of different metabolic function by the species specificity in the biodistribution of radiolabeled sigma ligand as the tumor seeking agent.2008

    • 著者名/発表者名
      N. Akhter, K. Shiba, K. Ogawa, S. Kinuya, H. Mori, et al
    • 学会等名
      55th Society of Nuclear Medicine
    • 発表場所
      New Orleans, USA
    • 年月日
      2008-06-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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